ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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そういえば、5月末頃、小学館から「昭和の時代」なる写真とデータからなるビジュアル本が出ると、パンフレットを外商さんが持ってきていた。今、現物が新刊として、司書室の未処理棚に置いてある。帯に「戦後六十年記念出版」とある。 昭和が終わった時、「昭和時代」を総括する企画が乱立した。あの時との大きな違いは、「高度経済成長期から」となっている点で、それ以前を切って捨ててある。本をめくると、昭和三、四十年代の卓袱台食事風景や、お母さんの割烹着姿の写真などが並んでいる。なるほど、それ以前の時代を懐かしがる人は、もはや老齢で、積極的な購買層ではない。昭和三十、四十年代を懐かしがる人が、今の世の中の主力になっている訳で、商売としては、よく考えられている。 昭和三十年代前半生まれの私にとっても、この手の写真は、子どもの頃の懐かしい記憶そのもので、ノスタルジーを感ずる。昭和三、四十年代を模した博物館やフードパークも大流行、懐かし世代に、若い世代も巻き込んで、今、大ブームとなっているのは周知の通り。 「愛・地球博」でも、サツキとメイの家(映画「となりのトトロ」)が大人気。予約で一杯である。あの話は、昭和三十年頃が時代設定で、大正から昭和初期の和風建築に、家の前面だけテラス状の西洋建築を継ぎ足したような、典型的な和洋折衷建築である。 実は、私の実家も同じ昭和初期の建築。外観は洋館仕立てで、内は一部に洋式を取り入れてはいるものの、全体的には和式の作り。少し似ている。この手の折衷造り、当時流行の建築様式だったようである。 先日、愚妻が母を連れて、このトトロの家を見に行ったが、そこに置いてあった小物が糊づけしてあって、笑ったという。確かに、いろいろな懐かしグッズは、盗まれやすそうである。 ただ、この家、万博ツアーのメインだったにもかかわらず、七十歳代の義母は、全然、感激しなかったそうである。こんなの、実家の九州の田舎には、今も沢山建っているというのである。 彼女が立ち返る原風景は、その前の時代、戦前・戦中の生活で、戦後十年頃の風俗に、取り立てて感慨がないのも無理からぬことであった。(つづく)
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