ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』な らぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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子供の頃、BCLラジオを買ってもらったのが大の自慢だったと、先月16日に書いた。当時、ラジオは子供の持ち物としては、もっとも高価なものの一つ。大事な「お宝」である。買ってもらった当初は本当に撫でんばかりだったことをよく覚えている。 そのラジオの正式な名称は、ソニー「スカイセンサーICF-5500」(1972年発売 定価16800円)という。 この機種、ラジオとしては珍しい縦型で、男っぽいアウトドアデザイン。スイッチが沢山あって、いかにもメカを触っているんだという気持ちにさせる。 トランシーバー機能までついていて、実際には、もう一台、相手がいることだから実用で使ったことはなかったけれど、誰かが返事をしてくれるのではないかと、時々、こっそり電波を出していた。今から考えると、微弱出力で通話可能距離は家の中が関の山だったはずである。いかにも三十歳近くになってハムの免許を喜んで取ったオッさんの子供の頃のエピソードである。 壊れて、だいぶ前に廃棄したが、今では、秋葉原あたりで、中古品が高額で取引されているそうだ。 実家では、ナショナル「ワールドボーイGX RF−858」(1971年頃発売 定価15500円)が健在である。もう、かれこれ35年選手。傷んではいるが、ラジオとしての機能に問題はない。すっきりしたデザインで、これは今でも食卓ラジオになっている。 どちらも、しっかりした作り。重厚感があり、スピーカーも大きくて聞きやすい。 それに較べ、我が家の食卓ラジオは、ハンディタイプの安物。鉄筋の奥なので、隣町のコミュニティーFM局の電波さえ拾えない。
今、どんなラジオが売られているのだろうと、家電メーカーの製品情報サイトを見てまわった。各メーカーお寒い限りだった。多少、充実しているのは、ソニーと松下くらい。えらく高価なシンセサイザーチューニングの多バンドラジオが一機種あったけれど、ちょっと高価すぎな上に、完全にBCLマニア向けで食指が動かなかった。卓上ラジオとしても、たっぷりとした音声で聞きやすく、日常生活でフルに使えるような機種でないと、家の山の神をだまくらかして買うことは出来ない。
あの頃のBCL少年たちは、今や中年となり、マイナーチェンジ情報まで微細に語るマニアックなサイトを立てていたりする。最近、密かにBCLが復活しているという記事も読んだことがある。事実、私もこうして帰り新参のラジオ好きとなって、結構、聞くようになった。音楽番組のエアチェックなんていう、中年にあるまじき恥ずかしいこと(?)もしていて、どんどんMDがたまってきている。
家電メーカーさん。デジタルカメラの反動で、クラシックカメラの大ブームが起こったように、また、中年が、あの頃欲しくても買えなかったギブソンのギター、今、こっそり買って家族の居ない時、爪弾いているように、おもちゃメーカーが懐かし玩具の復刻版を出して好調な売り上げをみせているように、多バンドラジオの復権が、必ずこの先あると、私は読みました。今、「スカイセンサー」「ワールドボーイ」「クーガ」みたいな、昔のBCL少年を狂喜乱舞させる機種を出したら、絶対、売れると思います。 ただ、どうでしょう。山の神連中には、「今頃、ラジオって何よ。」と、まず、相手にされない。出してもらっても、もう一つの大ハードル越えが待っています。そこで、そこをどう納得させるかも、商品コンセプト会議の重要案件になるのではないでしょうか。 つまり、こっちに振らずに、そっちで考えてということです。 (画像は「BCLラジオ展示室」より転載)
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)

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