ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』な らぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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デジカメで撮るようになって、町のDP店から足が遠のいた。まず、お家プリントである。プリンターも今は安価で性能がいい。お店は存亡の危機にあるのではないか。 デジタル対応が遅れていた馴染みの写真屋さんも、大手全国チェーンのようなパソコン画面で受け付けるデジタルラボ機を設置していた。先日、久しぶりにフィルムを出しにいって知ったのである。自動なら簡単操作で五分で完了、もう二度行く必要はないのだという説明だった。 そこで、お試しに、デジカメで撮った先日の弓道写真を出してみた。急ぐものでもなし、多少の時間がかかっても綺麗な方がいい、お店の方の手作業プリントのほうでお願いする。 画像は、レタッチをしてシルエットを強調したイメージ写真。的に対座する射手の緊張感を、外光と影のコントラストで表現したつもり。人物はだから真っ黒だけど、勿論、撮るときからマイナス補正して影にした上で、ソフトで明るいところの彩度を上げたのである。30枚ほどを一時間かけて補正作業。 さて、指定時間に取りに行ってプリントを確認すると、全然、シルエットになっていない。ちゃんと人物が出ている。けれど、明るいところは完全に白飛びしている白々写真ばかり。どうやら、焼いた若い女性店員さんが、気を利かせて、大幅なプラス補正をしたらしいのである。つまり、一所懸命暗くした写真を、一所懸命明るくしてくれたのであった。 ご主人が、「どういう写真がお望みなのか、こういう時いつも悩みます。」と言い訳をしていた。おそらく客の大半は人物が綺麗に写っていれば喜んでくれる種類の人たちなのだろう。記念写真なら、それが正しいのだけれど……。 フイルム現像でも、ご主人は、ネガ1枚1枚確認し、補正をかけている。機械任せでない丁寧な仕事である。いつも感謝されていたことだろう。露出を失敗したら、もう撮影者自身ではどうにもならない、見よい写真にするには、あとは彼の仕事にまかされていたからである。しかし、今は、こちらが画像に手を入れることができる。そうしてメディアを持ってきた人には、いらぬお世話になってしまう。 今度から、手作業のゆっくり仕上げで頼むときは、しっかり撮影意図とレタッチの有無を伝えよう。口でかくかくしかじかのイメージだと説明する。 どんなに世の中、デジタルで機械任せになっても、どこかがちゃんとアナログのままである。
最近、もうひとつ、プリント話題があった。 愚妻と一緒にハワイに行った方から、その時の画像ファイルをCDにして頂いた。容量を確認したところ、200枚以上画像があるにもかかわらず、13MBしかない。1枚60KB程度。私は時に1枚2MBくらいで撮すので、私の約6枚分の情報量である。これではプリントには適さない。 彼女に問い合わせたところ、やはり最低画素で撮ったという。職場の行事記録やHP用にしかデジカメは使っておらず、焼くことを意識したことがなかったとのこと。確かにモニターで見る限りは、そのくらいでも充分なのだが……。だから、これは、うっかりミスではなく、知らなかったことによる。
どちらの話も、「フィルム」という固定されたものがあったら起こらなかった小事件。デジタルは、まだまだ、人間に優しくない技術のようである。
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