ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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もうだいぶ前のことになるが、インターネットのデジカメ掲示板を読んでいたら、「ふいんき(なぜか変換できない)」というフレーズを見つけた。 「雰囲気」を「フインキ」と間違って使っている若者が多いという話は以前から聞いていたが、実際の使用人種に遭遇したのは初めてだった。 ほど遠からずして、若手女性漫才師がTV番組「笑点」で「フインキ悪いやん。」と使っているのも聞いた。 言葉を扱っているあるサイトによると、この話題はネットでは出尽くされていて、今や、勘違いしている人より、誤用を楽しんでいる人の方が多いのだという。ネット上で「(なぜか変換できない)」という言葉が付いているのは、「分かってやっているから、そこのところ宜しく」という符丁のようなものらしい。 見つけたゾ気分だった私は、ちょっと馬鹿をみたようで、ゲンナリ。 だが、掲示板特有の言葉遊びだと安心もできない。いつの間にか、フインキには漢字が充ててあって、「不陰気」となっている。すぐにはワープロで変換しないので、無理矢理、「ふ」で切って、それらしい漢字を充てたのであろう。でも、これでは、御陽気という意味になってしまう。暗いフンイキの時はどうするのだろう。 一度確定してしまえば、次からは当たり前のように出てくるのがワープロの恐ろしいところである。 片仮名・平仮名での検索では、確かに、わざと使っているもの、誤用を論じているものばかりだったが、「不陰気」では大量ヒットした(Google検索で5万件以上にのぼる)。 サンプルにと、幾つかのサイトを覗いてみたが、石川県庁県民交流課の運営しているWEBサイトに散見されたのは、地元のお役所だけに、なんとも「いかがなものか。」であった。 最近の若い世代は、その言葉の漢字を思い浮かべて使っていないという特色がある。これははっきり教えていて感じることである。それと関係があるような気がする。音として耳に入ったまま使っていて、頭の中で字として定着させていない。聞き間違えてもそのまま。 フインキという言葉、誰か若者文化の中心人物が間違えて使った。メディアに乗って全国に流れた。それを「音ダケ鸚鵡返し若者」が信じ込んだ……そんな図式が思い浮かぶ。 クラスの生徒に聞いたところ、誰も使用例を聞いたことがないとのこと。 どうやら今は一部地域だけのようだが、「○円からいただきます。」のあっという間の伝播例もある。これ以上広まらないことを祈るだけである。
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