ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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ミュゼふくおかカメラ館は、安藤忠雄設計の、そう大きくはないコンクリート打ちっ放しの建物である。二階から階下へスロープ状に降りていくところがメインの展示場所になっていて、そこが設計上ユニークなところ。岸渡川の日本的な景色とモダンな建物とが対照的で、ちょっとミスマッチ的にいい雰囲気である。すぐ近くには旧北国街道の古い町並みも残っていて、そこの散策も気分が落ち着く。 開館時、荒木経惟の顔写「富山の女性101人」展に行って以来、年に数度訪れるお気に入りの美術館である。ここで、木村伊兵衛の主要作、竹内敏信の桜、岩合光昭の動物など、有名どころの作品を多数観てきた。 春の企画展は、山岳写真で著名な白籏史朗の世界展。 一巡、峻険な山々の雄姿が圧倒的であった。彼の写真は雑誌などでよく見かけるが、小さな印刷物では味わえない全判印画紙の大画面の迫力は筆舌に尽くしがたい。外国ではヨーロッパアルプスとアジアのヒマラヤ、日本では北と南アルプスが中心だったが、やはり外国の写真のほうに、彼の個性とアドバンテージを感じる。日本のほうは、他の人でも代わりがいるような絵柄が多かったように感じた。 一、八千メートル級の山々を渡り歩く登山家としての資質と、二、大判の機材を運ぶ屈強な体力、三、失敗が許されない一発写真での計算された芸術的センス、四、経験と知識に裏打ちされた高度な撮影知識。これらがすべて備わっていないと優れた山の写真は成立しない。 写真を見ると、常にその写真がどんな努力の末になった一枚かに思いがいく。誰の眼にも、彼の写真は努力の賜物であることがわかる。 私はもう山歩きは無理だろう。下界では絶対味わえない景色を、彼が天上から切り取って持ってきてくれた、そんな感じに私の目には映った。 ここ二年間、仕事場と家との往復が精一杯だった。しかし、ようやく少しは生活に彩りが戻ってきた。今日、こうして他県にも出かけることも出来た。
「貴方の方から舟に乗ろうと言い出すなんて驚いたわ。」と愚妻。そう。ただ、痛み止めのお陰というところがある。次回の遠出では、薬を飲まずに動いてみようというのが当面の目標になった。
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