ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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以前、BCLラジオの話を書いた。その実家のラジオ(ナショナル・GXワールドボーイRF-858)のスイッチの接触が悪くなったと父から連絡があった。私が子供の頃に買った三十五年間現役の三バンドラジオ。調子が悪くなって当然である。愛着があるので、我が家で引き取ることにし、年寄り向きだとネットで評判のいい機種(ソニー・ICF-M770V)を買った。 確かに、大きな日本語表示で、高齢者を念頭においた製品ということは一目で判る。スピーカーも大きく聞きやすい。局もプリセットされていて、チューニングダイアルをまわす必要もなく、操作も最低限ですむ。目の悪い老父にもまず間違いないと、実家に行って、父に操作方法の説明をしたのだが、どうも、すっきり、「文句なし。」とはならなかった。 まず、バンド切り替えボタンと局別のプリセットボタンとが同じ形で、並びも同列なので間違えやすい。また、晴眼者だったら、今、中波かFMかテレビ音声か、デジタル表示でわかるが、視覚障害者にとっては、このタッチ式というのはわかりにくいらしい。バンド切り替えは、スライドスイッチのように、物理的に動いて、触って場所が判るものがよいということだった。 言われてみれば、その通りで、どれだけ健常者がおもんばかっても、実際に使う人からみるとやっぱり不都合がある。慣れの問題もあるから、一応、使ってみようということになった。 さて、久しぶりに自分のものになったワールドボーイ。私は、このラジオを聴いて大きくなったようなものだ。前面パネルの「IC」という字が誇らしい。ICが使われていること自体が自慢だった時代である。ポータブルながらスチール製でずっしり重く剛性感がある。積年の汚れを落としてやると接触もいくらか改善した。今、少しリフレッシュした面持ちで我が家の棚の上に鎮座ましましている。 昨年、卓上ラジオ(パナソニックRF-U700)を買って、我が鉄筋マンションは磁場ノイズだらけということが判った。FMはいいが、中波はブーンというハム音が入って聞きづらい。ところが、この古いラジオはそれがしっかりカットされている。その上、部屋の奥に持っていっても感度が落ちない。出てくる音の耳あたりもいい。なんと素晴らしい。 今回、父用に買った機種も同様の実験をしたが、これは悪くはないというレベルだった。結局、このオールドボーイ(?)が一番高性能だということが一聴瞭然だった。 今、出ているもので、こうした基本性能がしっかりしていて、何十年と長く使えそうな機種はほとんどない。ラジオに高性能を求める人がいなくなったからと言えばそれで終わる話だが、一体、いつ頃からこうなったのだろう。世の中、それで不便している人もいるというのに……。
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