ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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持病である内蔵疾患の定期的な検査ため病院へ。今回は自分のための病院行きである。検尿、採血、エコーと時々呼ばれながら、半日がかりで医師の問診に辿りつく。超音波エコー室ではいつになく長々と検査され、途中で担当者がベテランと交替、撮影後も二人で画像を見ながらこそこそ相談などしているため、仰向けにお腹を晒している私は、急に不安を覚えた。何か悪い病巣でも発見されたのだろうか? しかし、後の医師からの話には別段変わったこともなく、いつものように淡々と終わった。あれは、どうやら若い係が不慣れなだけだったようだ。 中で働いている人は忙しそうだが、患者にとって、病院で流れる時間はゆったりしている。こうした場所では読書に限る。ただ、難しい本を持っていっても読むまい。定番さくらももこがいいと、図書館から『ももこの世界あっちこっちめぐり』(集英社)を借りて来た。新聞の四コマ連載も始まり、夫婦共々、今日のは面白かったねなどと言い合っていて、我が家は、最近、まる子と親しい。 内容は、女性誌に載せた、夫や父と行った世界各地への観光旅行記。突拍子もない事件のようなものはなく、内容は、現地ガイドがついた、食事と買い物と有名どころのサイトシーイングという至極真っ当な旅行なのだが、ももこ的発想の突っ込みやボケたコメントが面白く、楽しく読ませる。 呑気に読んでいたのだが、エコーの後は、次呼ばれたら何か告知があるのではないか、その時は動揺しないようにしよう、いい歳なのだから静かに受け止めようなどという気持ちがぐるぐると巡って、心が波立った。 そんな気分のまま、再びこの本を手にとったのだが、もちろん、中身は変わらぬお気楽話。これで死病を宣告されたら、今日のことは、我が人生の重大岐路として、まる子のズッコケと一緒になって記憶されるのだろうと思うと、それはそれは、まことに珍妙そのもの、奇妙キテレツ、複雑怪奇、何とも「トホホホホ……。」な心境であった。 教訓。 そんな時のために、病院に持っていく本は、しみじみしたエッセイあたりが無難なようです。
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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