ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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しかし、それより印象的だったのはソフト面である。特急クラスの車掌が若い女性だったことに軽く驚いたのをはじめとして、行く場所場所で、昔なら年配の男性の仕事というイメージが強い職業に、女性が多く就いていることに意識がいった。地方では未だに風土面で壁があるが、都会では、最早、当たり前のこととして定着しているのだろう。最初、いちいち驚いていたが、途中から、今は、そういう時代なのだと納得するようになった。都会の先進性をはっきり見せつけられた思いだった。 ヒルズでは、表方ばかりでなく、ゴミ収集も若い女性スタッフがこざっぱりした制服を着て担当していた。普通、若い女性は嫌がる仕事である。しっかりした意識を持って仕事をする教育が徹底されているのだろう。こちらの地方では、おそらく、そんな仕事するのなら花嫁修行をさせますと考える親が多いのではなかろうか。 次の日の夜、ジャズクラブで生演奏を聴いた。客は女性のほうが多かった。夜、暗い酒場でジャズを聴くというのは、典型的男の文化だと考えるのは過去の話。女性が自分で稼いだお金を使って、アフタージョブにアルコールを楽しむのに何の問題があろう。これはもう単純に、正しい方向になっているように感じた。 日中、あちこちで外国語が聞こえる。外人さんの総数が、昔に比べて急増しているのは間違いないようだ。それも、お上りさんではなく、日本に馴染んでいる様子の方が目につく。東京の「国際都市」という側面が昔に比べてぐっと前に出ている印象で、東京人はそれを自然に受け入れているように見えた。 今回、偶然に、某予備校の前を通った。昔、私が関係していた予備校は、建て増しを重ねた迷路のようだったが、この校舎は、オフィス街に立つビジネスビルと見紛うガラスエリアの広いすっきりとした建物だった。一階にはパソコンや液晶画面が並んでいるのが見える。営業戦略上、今や、こうした環境提供が必要なのだろう。浪人生は、大人と同じ環境の中で勉強している訳で、そこに苦学生というイメージはない。へえ、こんな中心地の、こんな一流会社のような建物で受験生をやっているのかと思うと、古い人間は、ちょっと違和感を感じたが、だから駄目だという理屈にはならない。つまりは、受験業界がビジネスとして成熟してきたということなのだろう。今時の彼ら、なんだかとても格好いい生活を送っているようなのだ。(つづく)
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