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ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。

 内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。

 

・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。

 

エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」
           
http://hiyorigeta.exblog.jp/

 2008年07月06日
   E.G.サイデンステッカー『谷中、花と墓地』(みずず書房)を読む

 書店の新刊書コーナーに並んでいたのを購入。著者は昨年八月亡くなって、晩年書かれた日本語のエッセイの中から、親しかった友人が選んで纏めたもの。
 東京下町暮らしが彷彿とされ、散策好き、花好き、猫好き、蛙好きであることが語られる。昔を懐かしんだり、現代日本の変貌を嘆いたり、交友があった谷崎・川端との思い出話や自らの老いの話、それから、本業の翻訳の苦労話など、話題は豊富で楽しい。堅苦しい学者というより、猫と暮らす下町を愛する酒好きのご隠居の話を聴いているようエッセイであった。
 こちらの誤解による誤訳が多いかもしれないと恐れていた川端康成先生からは、なんの誤訳指摘や干渉がなかったと語ったすぐ後に、「紫式部先生からも、道綱の母上さまからも同様であった。」と続いて、大笑いを誘うなど、なかなか達者な文章で読ませる。
 花の話を冒頭に、猫の死の話がラストに来ていて、その配列もよく、全体として、しみじみと滋味深い上質のエッセイであった。
 彼は、十数年前、読売新聞の招聘で金沢で講演をした。会場が当時の勤務先の真ん前の会館小ホールだったので、行き帰りに時間はかからない。著名な外国の日本文学研究者の話が聴ける、こんなチャンスは滅多にない、二時間、研修扱いにしてくれないかと当時の国語科教員総意で管理職に頼んだが認められず、皆、内心憤慨しながら年休を取った覚えがある。これがこの時の一番の記憶。内容はサッパリと忘れている。
 ご本人は少々肥りぎみの体格で、日本語はもちろんお上手だったが、テレビに出てくるコテコテ外人藝能人ほどペラペラというわけでもなかった記憶がある。
 谷崎と付き合いのあった外国人研究者は、他にドナルド・キーンとハワード・ヒベットがいる。キーンさんはご健在だが、ヒベットさんはご存命なのだろうか。(つづく)

 

[1] 

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 この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。

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