ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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イージーリスニング界の巨星レイモン・ルフェーブルが、一ヶ月前に死去した。我々の世代では、TBSの深夜放送、野沢那智・白石冬美「ナッチャコ・パック」のエンディングテーマ「シバの女王」が懐かしい。 早くにパーシー・フェイスが亡くなり、ポール・モーリアも一昨年に死去。もうポピュラー楽器を加えたグランドオーケストラ形式の大楽団は死に絶えたのではないだろうか。イージーリスニングで耳を肥やした聴衆は、クラシックやジャズ・フュージョンに行き、ポピュラー・インストゥルメンタルは電気楽器中心の小編成に衣替えしてしまった。今、ウェブ通販サイトで「イージーリスニング」のジャンルを覗くと、ヒーリング(癒し)音楽と同義語となっているようだ。 あの頃、イージーリスニング・オーケストラが衰退するとは夢にも思わなかった。いつまでも音楽の領域のひとつとして、皆が楽しむものだと思っていた。 私は高校では放送部員だったので、ミキサーとして、毎日のように、彼らの曲を使った。日々の活動の一つとして彼らの曲のイントロ当てクイズをやって、曲を覚えるのも大事な仕事だった。何度も針を通したから、部所蔵の彼らのベスト盤LPは相当傷んでいたはずである。 ちょうどその頃、バリー・ホワイトのラブアンリミテッド・オーケストラの「愛のテーマ」や MFSB の「ソウル・トレイン」など、よりリズムを強調した器楽曲が大ヒットした。今から考えると、イージーリスニングがソウルやフュージョンとクロスオーバーして、新しい流れが起こり活況を呈していたということもあるかもしれない。パーシー・フェイスは「夏の日の恋」のリズム強調アレンジバージョン「夏の日の恋76」や「燃えよドラゴン」で若々しいサウンドに転換して、好評を博していた。 昔ほどラジオやテレビであの頃の曲はかからなくなったが、今でも、彼らの曲を耳にすると、真空管(!)の暑さにヨレヨレになりながらイントロ・クイズをやっていた、あの時の狭い放送室を思い出す。
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