ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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「オランダの版画とモダンデザイン」展を七尾美術館で観る。オランダは他の欧州諸国と違い風景画を中心に独自の発展を遂げてきていることは数年前の美術展で学んだ。今回、そのオランダの美術に触れるいい機会、その知識の実地検証のような気分で鑑賞した。 レンブラントなどの古い風景版画から始まり、次にエッシャー小展となる。展示品のほとんどは、一九八一年五月、伊勢丹美術館で観た「エッシャー展」でご対面済みである。「昼と夜」「空と水」「邂逅」「上と下」など……。 今回の展示で、「昼と夜」がオランダらしい田舎風景であることを知る。「上と下」もそう。オランダ建築なのだそうだ。どうしても彼の絵は騙し絵的な部分で見がちなので、絵を見る視点が広がった思いがした。 彼の幾何学デザイン的要素から、後、オランダ特有のモダンアート、モダンデザインへと展開していくというのが展示の流れであった。 今回、ブルーナの強い輪郭線とシンプルな色づかいの世界も、モンドリアンら先行オランダ芸術家の圧倒的影響下に生まれたもので、ある意味、ダッチ・デザインの完成形・ポピュラリティー版であることを知る。 ブルーナ小展では、モンドリアンらしき縞柄の抽象画を小首をかしげて観ているミフィーの絵「どうやってみるの?」なぞ、お仲間、お仲間を不思議がるの図で、ニヤリとさせられた。傑作である。他に彼の作ったミッフィー以外のキャラクターの絵も紹介されていた。ラストには、オランダ企業の洒落たポスターの展示。「日本・オランダ年」を記念した展覧会らしい締めくくりであった。 帰宅後、ミッフィーというのは、実にオランダ・アートらしい作品なんだねと愚妻に話すと、そんなことも知らなかったの? といわんばかりの口ぶりで、「無知をさらけ出すだけだから、あまり人に語らない方がいいわよ。」と釘まで刺されてしまった。 よく考えたら、彼らの色づかい、赤・白・青のオランダ国旗が原典なんですね。こんなシンプルなことも気がつかなかった……。 今回は、確かに彼女の言う通りかも……。
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