ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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阿川弘之『我が青春の記憶』(文藝春秋社)を聴く 郷里広島の放送局のために十三回にわたって語ったインタビュー番組を、CD二枚に抜粋・編集し、年譜的な小冊子を添付して出版されたCDブック。阿川ファンには既知の話ばかりだが、肉声で語られるところが新鮮。「青春の記憶」と銘打っているが「高松宮日記」の編纂など近年の仕事まで語られている。うまく編集してあるせいもあり、楽しそうにお話されていて聞き入った。付帯の年譜冊子をめくりながら、休日の昼、寝床で二枚続けて聴いて、あっという間に終わってしまった。これで五〇〇〇円は高いかもしれない。抜粋・編集しなおす前の放送番組すべてを聴きたい気がした。
阿川弘之『言葉と礼節』(文藝春秋社)を読む 阿川の坐談を集めた座談集。二〇〇四年から二〇〇八年のもの。作家仲間の三浦朱門や編集者の大久保房夫とは文壇話題を、主義を同じゅうする藤原正彦とは国の行くべき道を、半藤一利とは歴史話題を、原武史とは鉄道話題をと、阿川が話しても負担のないような相手が選ばれていて、実にうまい人選。世代がかなり下の村上龍の場合には、パイプ役として娘の佐和子がちゃんとついていて、話が合わないことがないよう配慮されている。
佐和子が電話で何気なく使った「とんでもございません」という言葉に父親が噛みついて「とんでもございませんという日本語はございません」と怒鳴られた話など、この本を読んですぐに、彼女がテレビでまったく同じ話をしていたので面白かった。 堅苦しさはなく、楽しい座談の割にはタイトルが重い。もう少し工夫できなかったか。
城山三郎『そうか君はもういないのか』(新潮社)を読む 一昨年亡くなった城山三郎の愛妻記。あっけないほど淡々と出会いから妻の死までを語っている。テレビドラマにもなったそうだが未見。 そもそも量が少ない上に文章もそっけなく、もともとスケッチのようなものだったのだろう。徳岡孝夫や江藤淳の愛妻記に較べると数段劣る。昨年の話題本だったので期待して買ったのだが、少々宣伝倒れ。
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