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ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。

 内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。

 

・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。

 

エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」
           
http://hiyorigeta.exblog.jp/

 2010年06月13日
  ある通夜にて

  先日、若くして亡くなった男性の通夜に列席した。読経、僧侶の法話といつものように進んだが、親族挨拶の前に、故人を偲ぶということで、故人の生い立ちを赤ちゃんの時から並べた映像が流された。これまでも、会場外のロビーなどに、思い出の写真や映像が流れていたことはあったが、式典の一部として長尺な映像が流れたのは初めてだった。思い出のスナップは中学・高校・大学と進み、奥さんとの仲睦まじいショットや結婚式の場面になると、喪主の奥さんが堪えきれなくなって号泣する声が会場に響いた。私は第二会場でモニターで様子を見ていたので、マイクが彼女の慟哭の声を拾い、ことさら大きく響き渡り、満座の涙を誘った。ご結婚されてそう年月もたっていない、つい最近の幸せ絶頂写真である。それをこの場で見せられたのだから彼女の思いは察するにあまりある。
 故人が映像関係のお仕事だったので、お仲間が善意で家族のアルバムを使って作ったのだろう。あるいは、葬儀業者のオプションか。どちらにしても、家族の許可の上で行われたのだがら、端からどうという問題ではないのだけれど、私は正直あまり好ましいものと思えなかった。結婚式なら泣かすこともめでたさのうちだから色々な演出があってしかるべきだが、今回は「逆縁」ということもあって、結果的に家族の悲しみを煽るようなことになっていた。式であるからには多少の演出も必要なのかもしれないが、悲しみを印象づけさせることが葬儀本来の目的ではないはずである。ちょっと映像がもつ怖さを感じた。
 家族の死の悲しみは、死亡直後に最大となるが、一連の葬儀関係のことで一端先送りされて、対応に忙殺される。その慌ただしさは一か月ほど続き、ようやく一段落したと思える頃、本当にいなくなったのだと再度悲しみが訪れる。しかし、その時は、「月日」のお陰で、激情のピークは過ぎ去り、静かに受け入れていく。葬儀はそうした「やりすごしの時間」でもある。これは、よく言われていることで、私も先年実にそうだと実感した。式は淡々と終わるに如くなしの感想を持った。
(最近、身内を送った身として、人のご葬儀が気になって書いた感想。難癖つけているみたいに読めるとしたら不徳の致すところ。)

 

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