ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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レイ・ブライアントが2日に亡くなっていたことを知る。黒人ピアノ奏者では、故ケニー・ドリューとならんで、マイ・フェイバリット・ピアニストの一人であった。 初期の頃、ブレスティッジ他に好盤があるが、彼を一躍有名にしたのは、一九七二年のモントルーでのソロ・パフォーマンス。オスカー・ピーターソンの代役だったが、聴衆をぐいぐいと乗せて、一躍、人気ピアニストの仲間入りを果たしたのは有名な話。私はその二年後からジャズを聞き始めたから、オンタイムでは知らない。 彼の奏法は、なんといっても左手が強力。しっかり安定したリズムキープができるので、長いソロでもビクともしない。ストライド奏法も得意。ソウルフルでゴスペルの影響も強く、彼のアーシーで骨太の演奏を聞くと、瞬間、黒人奏者だと判る。 個人的には、当時、小山氏がプロデュースしていたエマーシー・レーベル時代の「トリオ・トゥディ87」がお気に入り。「100フィンガーズ・コンサート」で生演奏も聴いたことがある。日本にファンが多く、来日もかなりの回数になるはずである。 曲作りも巧み。「グバノチャント」など印象深いメロディで、誰でもすぐに耳に馴染む。古いスタンダード「ゴールデン・イヤリングス」は彼の十八番。最近、活動を聞かないなと思っていた。記事に「病気療養中のところ」とあるが、詳細は書かれていない。どんなご病気だったのか。 そういえば、ジョージ・シアリングが今年2月に死去したばかり。彼作の「バードランドの子守歌」は好きな曲トップテンに入る愛聴曲だった。メル・トーメとのライブ・アルバム(コンコード)は二枚ともお気に入り。 モダン・ジャズの歴史を飾るピアニストがここ十年ほどで相次いで亡くなっている。スリーサウンズのジーン・ハリスは2000年1月、ジョン・ルイスは2001年3月、トミー・フラナガンは同年11月、ローランド・ハナは2002年11月、マル・ウォドロンが同年12月。このあたりで相次いで有名どころが亡くなっていることがわかる。 デューク・ジョーダンは2006年8月、オスカー・ピーターソンは翌年12月、ハンク・ジョーンズが昨年5月亡くなったのは記憶に新しいところ。 七〇年代、若手のホープはキース・チック・ハービーの御三家、マッコイあたりだった。今や、キース六十六歳、チック七十歳、ハービー七十一歳、マッコイ七十三歳。最早、大ベテランの域である。六十年代から活躍していたドン・フリードマンになると既に御年七十六歳、中堅のイメージの強いケニー・バロンでさえもう六十八歳である。 新作を楽しみにするピアニストがどんどん減って寂しい限り。今は、チックが、ポール・モチアン、エディ・ゴメスを従えたエバンス・トリビュートのライブ・アルバムを予約中。
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