ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。
エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」 http://hiyorigeta.exblog.jp/
一時期ほどの人気はなくなっているようだが、多機能ペンのシャーボX(緑革調、ボールペン2本+シャープ)は私のお気に入りで、いつも鞄に差して携行している。鞄付きペンの扱い。 今回、万年筆と多機能ペンを2本差しのペンケースに入れたら、携帯用としてコンパクトに収まり、なおかつ、すべてが揃っていて最強なのではないかと妄想しはじめ、名入れサービスにつられて、上位機種(プレミアム、赤色、ボールペン3本+シャープ)を購入した。 名入れは出来上がるまでに半月ほどかかった。ローマ字のイタリック体で書かれた自分の名前を見ながら、こうして名前が彫られた筆記具を持つなんて久しぶりなのではいかと気がついた。高校の頃、新竪町の文具屋さんで万年筆を購って、そこのご主人に名前を刻んでもらって以来。当時は町の文具店どこにでも万年筆が置いてあり、ご主人に頼めば、その場で彫ってくれるところが多かった。今は、どこかに持って行って機械彫り。
小学校低学年の頃のこと。 毎冬、サンタクロースのプレゼントを楽しみにしていた。お菓子が入った紙製の長靴のことが多かったが、ある年、日用品が色々入っていた。その中に、万年筆があった。しかし、キャップをとると主軸には知らない人の名前が彫られていた。サンタの正体に漠とした疑問をもちはじめる頃だったのだろう、その時思ったのは、誰も気づいていないのかも知れないが、サンタクロースは実は泥棒にちがいない。これは、誰かから盗んだものだ。そうでなければ、あんな全世界の子供にプレゼントを配れるはずはない、という理屈。 結構悩んで、ついに親に告げ口(?)した。親はそれがサンタのプレゼントの中にあったことを確認して、慌てて私から取り上げた。以来、そのペンは私のもとに戻ってこなかった。 大きくなって聞いた話だったかどうか、今ではそれさえも判然としないが、真相は、我が家にペンを忘れた方がいて、誰のものか判らず、そのまま放置されていたのを、親がサンタの靴のなかに「嵩増やし」として入れたのだ。その年は、文具などを入れたので問題ないと思ったらしい。ものが豊富にある時代ではない。使い回しが当たり前だった。
あのペンは持ち主に返っただろうか。 今、まじまじと自分の名前が書かれた軸を見ながら、忘れていた遠い昔のエピソードを思い出す。
|
|
お願い
この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
感想をお寄せください。この「ものぐさ」のフォームは、コメントやトラックバックがあるブログ形式を採っておりません。ご面倒でも、左の運営者紹介BOXにあるアドレスを利用下さい。
(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
|