ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2010年05月03日 :: 濃厚味ブーム |
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ネットの食の記事の中に「キーワードは定番+濃厚味」というのを見つけた。誰でも知っている定番お菓子の濃厚味が今ヒット商品になっているという。そう言われれば、お菓子以外でも、即席麺・乳製品などで聞いたことがある。記事では、「消費者は世の中の健康志向一辺倒に飽きてきて、濃厚な味わいを欲していたようだ」と分析している。 先日、本屋の外交さんが店開きしていた中に、石川のラーメン屋さんを紹介した地元出版社発行のムック本があって、手に取る人が多かった。毎年のように出ている隠れた人気本。写真を見ると、どれもこれも濃厚そうで油が結構浮いている。煮卵が載っているのも最近の定番である。頁をめくってもめくってもそんな同じようなラーメンばかりで、バラエティがない印象を持った。見ていて気にいった店はほとんどない。 以前、塩くどいと評判の某ラーメン店に話の種で行ってみたところ、それはそれは常識の範囲を越えていて、不健康そのものといった味だった。他の店でも、私の舌には味付けがきついと感じるところばかり。 また、テレビの食の番組を見ると「快楽主義」「刺激主義」という言葉が脳裏に浮かぶようなものが多い。 大昔に比べ、外食が食生活の重要なウエイトを占めるようになった。そのため、家食が外食の影響を受けるようになった。祖母・母と受け継がれる「食」イメージより強い力でイメージを定着させ、調理担当の家人は模倣する。家食は、だから昔よりファッショナブルになったが、「濃厚味」という不健康な要素も余録としてついてきた。 記事では「往年の「激辛ブーム」のように、一時的なブームで終わる可能性も否定できない」としていたが、いやいや、この傾向は長く続く。外食が食のイメージリーダーであるかぎり。 子供の体格や運動能力が近年低下している。共働きで手がまわらないということもあってか、健康的に育っていない子供たちが増えてきた。その上に、この濃厚味の定着化が重なると、日本人全体に遅かれ早かれ大きな問題を及ぼすようになる。 おそらく、食に対する不安が国民全体にあるから「健康ブーム」が去ることはない。「食育」という言葉も一種のブームだ。しかし、現状は、急速に食は空洞化していて歯止めがかからない。
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