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ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。

 内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。

 

・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。

 

エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」
           
http://hiyorigeta.exblog.jp/

  2013年05月11日 :: おおらかな授乳

 インターネット質問コーナーで、その回答の多数意見が、私個人の意見と往々にして違う結論となっているということを以前書いた。その時、私が考えた結論は、回答をしている人は多くが私よりも下の世代で、その世代の考え方を元に結論づけていることが多いので、モラルの「世代間ギャップ」がそこにあるというものであった。
 先日見つけた相談。

 

 「主人の姉に子どもが産まれ、親戚一同で集まった時のことです。 主人の叔母に当たる方(60代後半)が、その子どもに対しておっぱいを飲ませようと、親戚一同の前でおっぱいを出し、ホラホラ、と詰め寄っていました。」

 

 これって普通のことですか。というのが質問(yahoo知恵袋)。答えた人は、全員、否定的見解で、「はじめて聞いた」「衝撃」「変態行為」「鳥肌もの」などの厳しい見解が並んでいた。
 私はそうは思わない。 
 私の子供の頃は、赤ちゃんが泣いた場合、その場でお母さんが胸をはだけ、授乳するということはそう珍しいことではなかった。親戚の叔母さんだったら家の中ではかなり平気で人前で授乳していたし、当時走っていた路面電車の対面椅子で、平気でやっていたのを見ていた覚えもある。
 おっぱいも、赤子が泣き止まなかったら、母親でなくても、とりあえず乳房を含ませてみて、泣き止まないかやってみたりしていた。私など、祖母の萎びた乳首にそれなりの年齢まで吸い付いていた覚えもある。さすがに大きくなって、回りからもうお兄ちゃんだからと冷やかされ自然にやめたが、祖母は、最後まで、いやそうでもなかった。
 おそらく、当時は授乳に対して、今よりかなり大らかで、相談のように、親戚レベルの女性が、赤ちゃんに(出ないにしろ)おっぱいを与えようとする行為は、そう目くじらたてるほどのことではなく、むしろ、微笑ましいとさえ思われていたのではないだろうか。田舎では特にその傾向が強かった。
 おそらく、その行動をした女性は、赤ちゃんをみて、遠い昔の自分を思い出し、母性として授乳行為のまねごとをしたくなっただけなのだ。この行動を取った女性が六十歳代後半ということなので、育った時代は戦前の文化をたっぷり残している頃。質問者は「親戚中がおっぱいを出す行為をおかしいと思っていない」ことに戸惑っているようだが、それが逆に証拠となる。みんな古い感覚の田舎の人たちなのである。
 だから、おそらく、彼女の行為は「インモラル」であるということではなく、「今のモラルには適合しない。」ということにつきるのではないかと思われる。
 頭ごなしにその親族一同の常識を否定するのではなく、ある程度は許容した上で、昔はそうだったかもしれないけれど、今はそういう行動は 慎むのが常識になっていますよと遠回しにわかってもらうくらいがいいのではないかと思った。
 いずれにしろ、五十歳代半ばの私が読んでいて、「変態行為」などという言葉が並んでいるのは、違和感が強く、そんなコメントをみるにつけ、「今の常識」に囚われることの危うさと、すこしでも逸脱すると「ありえん」と全否定してしまう、狭苦しい「常識純粋主義」とでもいうべき最近の精神傾向の怖さを感じた。

 

 花もハナミズキが盛りをすぎ、街路樹下の躑躅も満開、遠目よく分からない色とりどりの花が咲いて、春真っ盛り。

 
 

お願い

 この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。

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