ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2013年05月08日 :: 朝の連続ドラマ「純と愛」の総集編を観る |
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NHKの平成二十四年度後半の朝の連続ドラマ「純と愛」の総集編(前編・後編)をGWの一日、一気に観た。朝の連ドラ総集編を観るのは「ゲゲゲの女房」以来。基本、朝、家を出てからの放送なので、最近、全然観たことはない。 笑い向けの間延びしたシーンはほとんどオミットされ、物語の根幹だけが取られているので、下手に毎日観るより、一気に感情移入でき、映画一本観たような気分になって、逆に好都合であった。 放送されている時から、人の心を読める超能力を持つ彼氏が出てくるということくらいは知っていて、伝統の朝ドラ系列の中で、珍しい非現実的設定だと思っていた。書いたのは、あの奇妙なドラマ「家政婦のミタ」を書いた脚本家らしい。 その能力を持つ彼氏の愛(いとし)は、なよなよと軟弱。逆にヒロイン純のほうは、えらく元気いっぱいで、時に配慮が足りないガサツ系。恋愛も彼女ペースで進む。しかし、彼の知力・洞察力があるから彼女に根っこが出来て、元気に前向きに生きていけるという設定が、この二人の恋愛をイマドキのものにしている。接吻も彼女から。同衾も彼女が彼を抱きかかえるかたちで。 彼を庇護する男勝りの人物設定に、夏菜という女優さんのボーイッシュな容貌はとてもよく似合っているように感じた。結構、二人は抱きついていたり、くっついていたりして、朝ドラにしては、(爽やかではあるが)色っぽい。 勤務先のホテルは乗っ取られ、沖縄の実家のホテルは人出に渡り、身を置いた大阪の木賃宿は火事で燃え、再起を期した別荘風のリゾートは台風で被害と同趣向を繰り返しながら、活躍の舞台が変わっていく。母は認知症になり、妨害ばかりしていた父は死亡。最後は、彼氏が脳腫瘍で植物人間状態。ちょっとやりすぎで、彼女をどんどん不幸にして、視聴者を泣かせる場面を作るための楽をした設定のようにみえる。あまりに慌ただしすぎて、違和感を持った視聴者も多いらしく、世間の評判は芳しくなかったようだ。 その上、前半、性格が周囲に迷惑をかけることが多い「お騒がせ」系人物設定だったせいで、主人公の彼女を嫌いになって、作品全体を評価しなくなったということもあったのではないか。 しかし、成功・失敗はともかく、私は地味な日常が続く従来型よりもインパクトがあって、ちょっと破天荒だが、こういう試みもあってよいと思った。主役の若い女優さん(夏菜)の一生懸命さが伝わる体当たりの演技は魅力的であった。
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