ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』な らぬ「ものぐさ」です。
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2005年09月05日 :: ダンス、ダンス、ダンス。 |
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文化祭があった。昔は秋のイメージだったが。今は夏休みに準備させて、9月すぐに実施のところばかり。 文化祭は、その年の学校の実態が反映される。 ステージ発表。過去、獅子舞、伝統太鼓、和楽器、フラメンコ、大道芸、ステージ即興アートなど、お客さんを飽きさせない、楽しく充実したものも多かった。 今年は、ダンス・ダンス・ダンス。それも、ジンギスカンやら、ピンクレディやら、懐かしの八十年代ソングで踊る。全員、どっとこどっとこ踊る。お客さんはちょっと飽きる。 聞くところによると、振り付けDVDというのがあって、それでやっているパートもあるらしい。だから、他校でも同じ曲をやっていたそうだ。ちょっとオリジナリティに欠ける。
文化祭なんだから、覚えても仕方ないことせずに、何か文化に触れるものやろうというのが、合い言葉だったのだけれど、その「文化」の部分が消失してしまったようだ。前段階がなくなって、はじめにパフォーマンスありきで進んでいった感じである。 獅子舞や和太鼓は、大人の指導者を呼んできて本格的に練習していたし、フラメンコは、まず、スペイン文化勉強するところからスタートしたというような話を、当時聞いた。習っている子がクラスにいて、その生徒の紹介で踊りの先生から基本を習い、彼女が要所要所でソロをとって、ばっちり決める。にわか仕込みの他の子は、多人数のパフォーマンスを繰り広げる。本当に感心したステージだった。 そんな前段階の努力をしっかりした子たちには、日本の祭りの伝統や、異文化が記憶の底に残る。 今頃、親世代のなつかしソングに振りをつけて、何が残るのだろう。 ストレス発散? ガス抜き?
なぜ、こうなったのか。 尻叩きで忙しくなって、生徒に、文化祭の理念の説明や方向付け、ちょっとした仲介をしなかったから。文化祭の伝統藝能に燃えていた、異動されたK先生が観たらどう思うだろう。
……と、ちょっと思ったけど、毎年、何らかの問題点はあるもの。生徒が燃えずに、お客さんになってしまっているところこそ悲惨である。みんな大車輪で頑張って、若さを炸裂させるパワーはしっかり維持した素晴らしい文化祭であった。

(文化祭の第三文明ショップで売っていたアイピロー GX8)
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)

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