ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2007年02月01日 :: 映画のエキストラをする(あのころ) |
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大林宣彦監督の「転校生」をいたく気に入っていた私は、一九八三年の大林作品「時をかける少女」も観て、これもお気に入りの映画になりました。 翌年のある日、何気なく開いた新聞に、原田知世の二作目を角川春樹監督で撮るに際し、舞台を観ている観客役の無償エキストラを募集するという小さい広告を見つけました。撮影終了後、彼女のミニコンサートもあるということです。大学生は暇なもの、万障繰り合わさなくても全然OKで、いそいそと出かけました。映画の試写会券のように、往復葉書で申し込み、採否を知らせてくるやり方だったはずです。こっちは映画に出られて、コンサートも聞ける美味しい話に受かったかのように思っていました。 広いコンサートホールを埋め尽くす観客役の一人ですから、隅っこでは意味がありません。そこで、一計を案じ、学生にしては気張った大人の恰好で行きました。 その思惑は当たり、入り口で首実検があり、ラフなスタイルの連中は、二階席に案内されていました。私は前十列目中央あたり、完全にレンズが舐める位置です。 朝集合にもかかわらず、皆を座らせるのに手間取り、昼前頃ようやく撮影開始です。何度も何度も、角川春樹の号令下、スタンデングオベーションで立ったり座ったりさせられました。ようやく終わったかと思ったら、別角度から撮るからと、撮影機移動用レールの撤収から敷設にかかる時間、延々待たされ、まったく同じ行動をやらされました。それをまた別角度から。こうして、粗末な軽食を与えられただけで、延々、夜まで立ったり座ったり拍手したり。 みんな、内心げっそりしていましたが、知世ちゃんの映画が成功するならと文句も言わず監督の命令に従っていました。角度で人が変わっていてはいけないということで、途中退場も絶対禁止でした。 それにしても、映画監督というのは、全員あんなに偉そうなのでしょうか。 「知世!」と呼び捨て。スタッフにも平気で声を荒らげていました。(つづく)
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