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ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。

 内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。

 

・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。

 

エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」
           
http://hiyorigeta.exblog.jp/

  2007年02月05日 :: 文化のレベルは?
 一昨日の節分は、休日と重なった上に晴天に恵まれたので、それならばと、東山、宇多須神社の節分祭に出かけた。バスで橋場町に降り立つと、車で通る見慣れた浅野川大橋詰めの景色が、妙に観光地めいて見えるのが面白い。
 今や大観光地である東の茶屋街を突っ切り、左に折れたところに、この神社はある。東山寺院群散策の小径沿い。以前、この辺りを金沢再発見と称してうろついたことがあるので、迷うこともない。
 開始まで間があったので、裏通りの、東の茶屋街の行灯を出している小さな和風バーもどきの店にランチの案内を見つけて、そこで腹ごしらえをすることにした。
 掘り炬燵式のカウンターに座って、出されるのを待っていると、ちょっと伝法に話す女将が、馴染みの客と話をしている。
「あんた、踊りを習うといい人ができるかもしれないじゃないの。うちの娘をどう?なんてさ。」
どうやら、独り身をからかっているようである。時々、日舞を映し出しているテレビ画面に目をやりながら、「この人下手だねえ。」と踊りの批評も忘れない。男のほうは、今から、祭に呼ばれているので、清酒持参で駆けつけなければならないらしい。
 そんな、いかにもお茶屋界隈らしいやりとりを聞きながら、一見(いちげん)さんである私ら夫婦は、出されたお麩の煮物のお昼を静かにいただいた。
 戻ってみると、境内は立錐の余地もない人出。成田山の様子をよくニュースで観るけれど、自分が参加したのは初めて。お目当ては、芸妓さんによる奉納踊りと豆まきである。
 芸妓衆の踊りは一糸乱れぬ色っぽいもので、踊りとは仕草による色気の集大成のようなものなのだという思いを新たにする。艶やかで美しい。
 続く豆まきは、芸妓さんたち、踊りの時のおすまし顔と違って、一転、終始笑顔だったのが印象的だった。
 撒きはじめると、群衆は我先にと豆袋を奪い合い、押し合いへし合いの大騒ぎに。みんな「福」を求めて手を差し出す。その中で、こっちも一所懸命手をかざす。福よ来い。
 ようよう二袋を手に入れる。愚妻はなし。終わると群衆はさっと捌けていなくなる。あれ、しっかり愚妻はカメラの部品をなくしている。祭りの後の地面を捜したが、後の祭り。
 帰りは茶屋のメイン通りを通った。軒を連ねている紅殻格子の建物の多くは、いつの間にかお土産物店になって、観光客で繁盛している。私たちも金箔専門店に入ってちょっと観光気分を味わった。四十年ほど前は、旦那衆以外訪れる者もなく、古い建物が並んでいるだけの、うち捨てられた空間だったことを知っているので、隔世の感である。
 翌日、今度は従兄弟の三回忌法要があり、市内の料亭で会食をした。手入れの行き届いた日本庭園を見下ろす二階の和室。以前来た時には、座卓だったが、今は絨毯を敷きテーブルを持ち込んでイス席に仕立ててあった。和洋折衷となって「明治」の香りがする。地元の老舗だが、東京赤坂のように、庶民と隔絶した場所でもない。それなりに我々庶民も利用する。
 この二日間が終わった後、愚妻は「金沢は文化レベルが高い都市だと言われても、全然、ピンと来なかったけど、なんだか、そうかもしれないと思ったわ。」とのたまった。
 私も、実はそう感じた。しかし、大学の数年間以外、ずっと地元民でやってきた悲しさ、その通りなのか、古い城下町レベルではどこにでもあるようなことで、単なるお国自慢レベルのことなのか、そのあたりの判断がつかないところがちょっと残念。
 
 

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 この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。

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