ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2007年02月26日 :: 東京都写真美術館監修『写真の歴史入門』全四冊(新潮社 とんぼの本)を読む |
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十二月に観た写真展の印象が間違いないものなのかを確かめるべく、写真史で、素人でも判りやすいものが何かないかと探し、このシリーズを一冊ずつ買い足して読んでいった。 第一部「誕生」は写真黎明期、第二部「創造」は先だっての写真展と重なる時代、第三部「再生」は戦中・戦後、第四部「混沌」で現代にいたる。 大きな流れについては、先々月書いた印象を特に訂正する必要はないようだが、日本の写真家についての解説も少し入っていたので、その点、勉強になった。 東京都写真美術館所蔵の作品のみを使っての概説というのがこの本のミソで、所蔵作品の紹介といった趣もある。ただ、なにもこの写真美術館にすべての歴史的一枚が所蔵されているわけでもないので、ライターは所蔵作品限定という縛りと公平な歴史記述との折り合いをつけねばならず、ちょっと苦しかった部分もあるのではないかと推察した。 こうした二重の目的を内包したまま纏めてある上に、歴史概説的な巻と個人作家紹介を中心とした巻があるなど、部立てが揃っておらず、統一感に欠ける。特に、第四冊目「混沌」は、歴史というより広範な現状報告である。各巻のライターの文体にも難易があり、四冊合計六千円近くを投資した割には、まとまったものを通して読んで、概観ががっちり掴めたという満足感に乏しいのが欠点といえば欠点。その分、面白そうな巻だけ読んでもまったく問題がない。
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