ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2008年08月10日 :: 瀬尾まいこ『ありがとう、さようなら』(メディアファクトリー)を読む |
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以前、受験問題集に彼女の小説が出ていて、それで、中学校講師の傍ら小説を書き、名が世に知れてから採用試験に合格して正式教員になったという経歴がちょっと目をひいた。今回、図書室でこの本を見つけ、では、と読んでみた。雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載(2003・9〜2007・4)した、いわば教員体験エッセイ集。 中学校なので、我々と違うところも多少あるが、語られる多くは、同業故、よく判ることばかり。失敗しながらも、温かい周囲に支えられ、経験を積み重ねている様子が語られる。以前、俵万智が高校教員の時の様子を書いたものを読んだことがあるが、若い女性ならではの生徒とのふれあいという点で似ているところがあるように思った。 おっとりとした優しさを文章から感ずる。まわりの人のおかげて自分も成長しているという謙虚な発想があるので、嫌味がない。読みやすい表現、文章のまとめ方も上手い。タイトルは、この二つの感慨がめまぐるしく襲ってくるのが学校であるという思いからきているという。中身を表す判りやすい喩えで、本当に初々しい。 ただ、どうしてもクラスのことが中心となるのは判るのだが、この方、国語の先生のはず。教科の話が少ないのが、ちょっと残念といえば残念。
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