ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2009年03月07日 :: レコード屋さんが潰れた |
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地元の老舗CDショップが事実上倒産した。大正年間、蓄音機専門店として開業以来、金沢の人間は、音楽と言えば、まず、この店のお世話になっている。私のレコード・CDもほとんどここから購入したもの。今日も、渡辺貞夫の旧譜が出たので買いに行こうと思っていた矢先の出来事で、新聞を見て驚いた。しかし、近年、客数が激減していることを、客の立場ながら実感していたし、会社も縮小に縮小を重ねてたので、遂に来たかという気もした。 私は、倒産の主因となったダウンロード配信を利用せず、CD購入を続けているので、即、困ることとなった。他にレコード店はあっても、ジャズの品揃えが充実している御近所店はない。ちょっとマイナーなCDとなると置いてあるはずもなく、結局、注文・お取り寄せとなる。そうなると、ネット上の在庫店を探して直接注文したほうが手っ取り早く、確実に届くというものだ。当座、私もそうすることになるが、こうして、ショップの存在意義は急速に低下していく。 ローカル新聞が論評するように、地元オーケストラのCD販売を援助したり、新人音楽家をプッシュするなど、音楽文化振興にも貢献していたし、そのジャンルに詳しい専門家がいて、安心して購入の相談が出来るなど、趣味の音楽探索が広がりのあるものとなった。 ネット販売は、自分で見つけて自分で購入するだけの世界。一人でも奥には進めるが、ジャンル横断的な広がりは覚束ない。人の輪・地元文化とも無関係。音楽も、孤独な「個」化の道を歩んでいるような気がする。 私たちの世代は、教室でツェッペリンがどうのジェフ・ベックどうのと、わいわい情報をひけらかして知識の深さを競い合っていたが、配信をイヤホンで聞いている教室の若者たちは、洋楽最先端を皆で共有して盛り上がることがあるのだろうか。
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この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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