ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2009年03月08日 :: いい番組だった |
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先日、建築家ル・コルビュジエのスイス時代を紹介するテレビを観た。写真でしか知らない代表的建築が細かいところまで映し出されていて、色々な発見があった。彼の母が晩年長く過ごした湖畔の細長い家は、裏に湖周回の道路が迫っていて、土地自体が細長い敷地だったからだなどといったレベルの情報なのだが、いい勉強になった。 BSの手塚治虫の代表作の解説をしたシリーズも興味深かった。その昔、新進の映像作家として奇妙な短編映画を撮っていた子息の真氏が、よき手塚漫画の解説者になっていたのも頼もしく、歳月を感じた。 我々はアトムの世代。虫プロ全盛期には、虫プロのカレンダーを飾ったりしたものだ。その後、倒産があり、こちらも成長して縁が切れた。だから、「火の鳥」も詳しくないし、「ブラックジャック」での復活も、そんなに興味が湧かなかった。 今回の番組で、後期の彼の概略を知ることが出来たのは収穫だった。幾つかの中で、「火の鳥」の輪廻を描いた小品、水俣病に材を取った「ブラックジャック」の一編が特に印象に残った。 決して漫画・アニメ界の中心を歩んでいた訳ではない彼の晩年。おそらく医師の視点を基盤とした死生観をじっくり醸成させていったのだろう、最後まで現代人に訴える作品を紡いでいた。自分の思想を盛る器としてというのが彼にとっての漫画だったようだ。今更ながら、分析に足る立派な作品群だと感嘆しきりだった。 このところ、テレビはもう駄目だ、見なくてもいいと思っていたので、テレビが我が家にやって来て、稀に、いい番組にあたると、ちょっと新鮮な感動がある。
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