ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2009年04月03日 :: 金沢新名物、ハントンライス |
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先の土曜日、繁華街に出た折り、香林坊旧映画館街近くの洋食屋に入った。この辺り、既に映画館は一軒もなく、広々とした駐車場となって、景色が一変している。路地の角のイメージだったこの店も、見通しで看板が見えた。 久しぶりに入った店内は、昭和の香りのする古びた内装が年季を感じさせ、部屋の間取りは昔の記憶と変わらない。 ここは、この辺りに勤めているサラリーマンの人の大事なランチ場所で、近年はハントンライスを出す店としてマスコミやネットで紹介され、見事に生き残っている。 この料理、ケチャップライスに半熟卵を被せ、白身のフライを載せたオムライス風のB級グルメである。学生さんあたりでは影で有名だったのかもしれないが、少なくとも地元民みんなが認知したのは、そう古いことではない。ネットでの説明によると、片町にあったジャーマン・ベーカリーのグリル部門のメニューが発祥という。食材からして金沢でなければならない理由のまったくない不可思議な新名物である。 折角なので、これを注文する。私もあちこちの店でこの新名物を食べてみたが、この店のものは、ボリュームもありソースも美味しく、お気軽ランチとして上等の部類だった。 この店、金沢で最も早く洋食のフルコースを出したお店の一つで、私の子供の頃、何かお祝い事でもあったのか、奮発して家族揃って食べにきた覚えがある。家族でフルコースなんて生まれて初めての経験だったから、どことなく緊張して食べた記憶がある。 私が強烈に覚えているのは、鰤のステーキ。下手なお肉より断然美味しく、子供心に、料理の仕方でお魚がこんなに美味しくなるなんてと大感激した。もう四十年以上前の田舎の少年の記憶。 会計の時、お店の方に話を伺うと、オープンして五十一年目とのこと。子供の頃フルコースを食べに来たと言うと、確かに先代の頃はコースでやってましたとの話。 お店も古びて、メニューは大衆路線に変わっているが、ちゃんと人気メニューを持って繁盛している。最近、潰れるお店ばかりで悲しい思いをしていたので、そうそう、この店があったと、ちょっとホッとしたような気持ちになって、暖かい春の日差しの外へ出た。
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