ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2005年03月31日 :: 試験外泊(入院話題1) |
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試験外泊(練習で自宅へ戻って生活してみる日)は、ようやく座ることが許可された次の日のことであった。それまで、体の汚れは寝たまま看護師さんが拭いてくれていた。風呂は不可だがシャワーは可ということで、家でシャワーを浴びるのが楽しみであった。自宅で、自力で立って自分で自分の体を洗うことだけでも大進歩、大感激。回復の実感をもって風呂場から出た途端、「あんた風呂場使ったのなら洗っておいてね。」と配偶者の声。その後も、なんだか入院中の試験外泊ということを忘れたかのような、通常の(?)要求が続いて、私はこき使われた。これはたまらんと、翌日、予定時間より早く病院に戻った。 病室に戻り、パジャマに着替え、ベットに横になって一息つく。ああ、水筒にお湯を入れるのを忘れたと言ったら、なんと、ついてきていた妻は、甲斐甲斐しくお湯を汲みに行くではないか。どうなっているのか。なんだか態度が一変している。 どうも、家にいると、元気だろうが病人だろうが、これまで家にいた通りの対応をし、病院という環境で、病人のシンボルであるパジャマという名の制服を着ると、私は病人と認知されて、介護しなきゃと思うらしいのだ。 私にとっては、連続した術後8日目9日目でしかないのだが……。 本人の回復経過ではなく、環境のほうに合わせてしまうところが、なんとも考えなしで、旦那思いでないというか、微笑ましというか……。 ところで、この外泊。入院中ということで、許可書に必要事項を記入しなければいけなかった。外泊理由の欄、どう書けばいいのでしょうと若い看護師聞いたところ、シケン外泊と書いてくださいと言われた、「シケン?」、試みに外泊するのだから、シは「試」だろうな、では、ケンは「うまく生活できるか検査のために」だから「検」かしらなどと、書きよどんでいると、彼女は、「シケンのシは、言偏に入学式の式と書きます、ケンは馬偏に……」と丁寧に説明してくれた。 なーんだ、こっちがいつも生徒さんにやっているペーパーの、あの試験という字なのであった。 それにしても、学校出たばかりの子に漢字を教えてもらうなんて……。
後で、彼女は私のカルテの職業欄を観て、どう思うかしら?
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