カメラ道楽
1975年、オリンパスOM−1を買って以来、ちょっとずつカメラが増えてきました。手放した機種もあり、紛失したものもあり、結局、現在、9機種で運用しています。懐かしのカメラや、手持ちのレンズも含め、印象をご紹介します。
サンパック PF20XD使用レポート
ガイドナンバー20の外光オートの超小型ストロボ。コンピュータ制御の純正ストロボ全盛のこの時代、外光オートという旧式の新製品を出すこと自体、快挙といえる。 リコーのデジカメGX8の欠点をフォローするのに効果があるのではないかと思い、デジカメの延命策としてネット通販で購入した。ところが、商品はほとんど受注組み立てに近い生産体制のようで、半年近く待たされた。現在も、ネット上で在庫のある販売店は見あたらない。会社の経営権がこの春移動したので、その影響かもしれない。 GX8は高感度でかなり画面が荒れる。そのため、あまりISOを上げない設定になっているようで、室内はストロボを焚いても真っ黒な写真にしかならない。ストロボの光量も絶対的に小さい。これが現代のカメラかと思うほど、室内は使い物にならない。それが、このストロボで完全に解消できるようになった。 オートモードは3段階あり、その上、マニュアルで手動調整発光もできる。マニュアルの最大値ではフル発光するので、次の充電完了までしばらくかかるが、オートモードA1・A2はフル発光する訳ではないので、すぐににチャージOKの赤いライトがつき、連写が可能になる(A3はフル発光に近い)。 GX8では、連写モードにすると、さっさと3枚シャッター切って、しばらく待たねばならぬので、単写モードのまま、一秒おきにシャッターを切るとストロボもずっと追従する。これまでは内蔵ストロボのチャージ待ちでシャッターチャンスを逃していたので、機動性がぐっと増した。 試行錯誤の結果、GX8の場合、夜の室内照明程度の通常使用では、ISO100、A2モード、カメラの絞りはF4近似値、絞り60分の1辺りが無難な描写を示すことが判った。同様な傾向を持つリコーの高級コンパクトデジタルカメラ、GR-DやGX100などにも有効かつ、スタイル的にもジャストフィットするのではないかと思う。 ホットシューのあるデジカメのほか、離れたところからのシンクロ発光もするので、サブの光源としても使え、また、最小値にして、軽い日中シンクロ的な補助光として使える。一般的なカメラファンがさしあたり考えられることをすべて機能として持っている便利ものである。 唯一の欠点は裏面右下のモードスイッチがペン先で切り替えるミニタイプだということで、頻繁に切り替える人もいるだろうこのスイッチが何故このタイプになっているかまったく不可思議である。(2007.9)
(アジサイ リコー キャプリオGX8 2005.6)
なお、このHPの写真はすべて、ペンタックス*istDL2、リコーキャプリオGX8、オリンパスC−40Zのいずれかで撮ったものです。