ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2008年07月10日 :: なぜか弓道解説本ラッシュ |
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二十数年前、何も知らないまま弓道部の顧問となって、慌てて何かいい本はないかと探したが、当時あったのは、白黒写真、難しい専門用語もそのまま書いてある、初学者には難しすぎる古めかしい本数冊のみであった。技術本が氾濫するメジャーな競技に較べ、なんと遅れていることかと思ったものだ。 六年前に出た高柳憲昭『みんなの弓道』(学習研究社)(2002年7月)は、アーチェリーもされている方が似た二つを比較しながら分析されている本で、判りやすく、ようやく初心者が読んでもためになる本が出たなと思った覚えがある。 ところが、ここのところ、立て続けに類書が発行されているのをネット書店で発見した。カラー写真がふんだんに使われ、懇切丁寧。そこで、最新四冊を読み比べた。以下は、弓をひいたことのない素人顧問が、まったくそのレベルで読んでの感想である。 高柳 憲昭『技を極める弓道』(ベ−スボールマガジン社)(2007年12月)。前著『みんなの弓道』で説かれていることのゆったりとした解説版といったところ。内容がつまっている前作より読みやすいところもある。メンタル面の解説が強力で、初心者より悩みを持ったある程度の経験者が読むと得るところが大きい。 松尾牧則『もっとうまくなる弓道』(ナツメ社)(2007年11月)。基礎の射法八節から順に全編カラー写真で紹介されていて、初心者向き。あるいは、おさらいをしたい人によい。昔習った指導の内容を忘れないためにこれを読むと、いい復習になる。 加瀬 洋光・関野 祐一『確実に上達する弓道』(実業之日本社)(2007年12月)。癖がついて悩んでいる人向けの記事が充実している。時折入るコラムも面白い。 石山佳彦『DVDで学ぶ有段者の弓道』(スキージャーナル社)(2007年4月)はDVDが中心。本当に有段者向きで、高校入学後、初めて弓に触って、二年少しで引退する高校生用には作られていない。ただ、こうしたDVDが商売として成り立つこと自体、選手人口が拡大しつつある証と言えよう。 と言うわけで、四冊読んだ結果、知らないことが山ほどある割には妙に詳しいところもある、全然使えない顧問が、そのバランスの悪さをより強化した恰好。 (今年二月に書きかけたままになっていた記事)
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