ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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先日、県内の水墨画愛好家の作品が一堂に会する年に一度の展覧会「第二十回石川県水墨画協会公募展」に、母の友人が出品しているとからと運転手で県立美術館へ。お相伴で鑑賞。 てすさび程度の作品が並ぶのかと思って観たが、あにはからんや、レベルが高くて驚く。このあたりはもう少し筆遣いを工夫したらよくなるのにといったものも時に混じるが、それだからこそ、出来不出来がはっきり判って、そうした意味で、観ていてすっきりと理解できた。 同行した愚妻も気がついたそうだが、写実主義で、且つ微細に描かれた作品は、ほとんど白黒写真と変わらなかった。作品を描いた日曜水墨画家さんたちは、そのことに気づいているのだろうか。 ほど遠からぬ或る日、「織作峰子写真展〜DIMENSIONS」を二十一世紀美術館にて鑑賞。 大判の画集がごとき作品集を1頁1頁開いて、すのこを渡した通路の左右に平置きし、お花畑を散策するというイメージで会場セッティングされた、地元出身の写真家、織作さんの作品展。この見せ方のアイディアは面白かった。会場は、だから仕切りがなく、広々したワンフロアが見通しになっていた。 作品はまるで押し花のよう。花をアップで捉え、それに特殊な現像をするのだろう、薄墨色の水彩画と見まごうばかり。花という物体以外は紙の地色で、いわば省略の美。但し、すべてその技法で統一されているので、最後のほうまでくると、正直、少々飽きた。 墨絵のような花々を散策しながら、今度は、これは写真でなくてもいいのではないかという気持ちが湧いてきた。前回の水墨画展の時とまったく逆である。よく言えば、芸術のクロスオーバー、表現方法などは、行き着くまでのひとつの通過点に過ぎぬというところなのだろうか。 彼女なりの新しい試みなのだろう、しかし、正直、いつもの織作さんらしい写真も見たかったという気持ちになった。観る側の人間はなかなか我が儘なものである。
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