ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」 http://hiyorigeta.exblog.jp/
車いじりの好きな人が買う車で、且つモデル末期車を買ったので、インターネット上には膨大な情報が蓄積されていた。買う前からその人たちのブログを読んでしまったので、どういう欠点があるとか、経年劣化するとどうなるとか、不満点を改善するにはどうしたらよいかとか、事細かに判ってしまっていた。 乗り始めて三ヶ月、今、ああ言っていたのはこのことだったかと確認作業をしているかのような日々を送っている。事前に色々わかっていることは安全上いいことだともいえるし、せっかくの新車なのに、乗り古した車に乗っているみたいで、新しい発見もなく、全然、面白くないともいえる。 ネット上には本当にたくさんの情報が溢れている。私はそれを喜び勇んで収集してしまったのだから、もちろん、文句を言う筋合いではない。しなければよかったのだから。しかし、目の前にパソコンがある以上、買う予定の車名を入れて検索してしまうのは人の情というものである。 現代人はこうして自分で「気づき」の楽しみの芽を摘むようなことを平気でしているのだろう。 このレベルのことなら何の問題もないが、伸び盛りの若い人が、何でもかんでもこれで済ますようになると、創造とか感性のレベルで大きな障害になってくるような気がする。よく言われていることだけれども、自分がやってしまって、しみじみと実感する。 森鴎外は、年齢を詐称して若くして学校に入学した。以後公式的にはその年齢で押し通した。その結果、知識ばかりが先行し、実体験が常に後からやってくる人生だった回想している。 おそらく私は、車が手元にやって来て、乗りながら、あれ、ここはどうなっているのだろうと思った時点で、インターネットを利用すればよかったのかもしれない。ただ、情報を収集している時、楽しかったことは間違いない。それでよしとするしかないかという気分である。
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(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
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