ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2010年02月20日 :: 加賀乞食 |
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「全国学力・学習上京調査」の結果と業者独自の調査結果による昨今の中学生の現状について、職場で研修会があった。 現状に対する満足度が上昇する反面、夢や志を持てず、そこそこで満足する傾向が顕著だという。テストでも、最初から「捨て問」といって、問題をやらなくてもトータルで合格点があればそれでよしとするのだそうである。業者もそう指導しているそうだ。友人関係に対しても、特に男子に人に気を遣う傾向が強くなり、男子の萎縮化が見られるという。 国語についてはもっと深刻である。国語の授業で勉強したことは役に立つという答えた人が、平成十八年度、約五十パーセントだったのに対して、三年後の二十一年度には、三十五パーセントと激減している。これについては、中学で基礎的事項がしっかり押さえられないままに、古文・漢文がどんどん下りてきているからではないと私は推察している。意識が高くないまま古典を学ぶと「何でこんな古くさいものしなければならないのか」感だけが増大するはずである。 特に国語に関して我が県は深刻だ。国語の勉強が好きと答えた者は全国平均を大きく下回っている(全国約二十パーセント、石川県約十五パーセント)。これも、金沢で、小学校・中学校と国語を削り英語特区となった影響があるのではないかと推察する。読書が好きと答えた者も同様にほぼ平均の五ポイント下である。何十年かそのままでいくと、他府県に比べ学力が低い県民性が形成されることになりかねない。 石川県の中学生は、しっかり朝食を食べ、学校の宿題もちゃんとこなし、ゲームもそこそこしかしない、都会の悪風に染まっていない真面目さがある反面、将来の夢や目標は著しく低く、「自分にはいいところがある」という自信の項目も下のほうで、覇気がない実像が浮かび上がっていた。 話を聞きながら暗澹としてきたが、生徒のこうした気質は、「加賀百万石のお膝元」感たっぷりの大人もそんなに変わらないのではと気づいた。「越中強盗、加賀乞食、越前詐欺」と言われている、それである。
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