ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2012年12月15日 :: あしたのこころ |
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「放浪記」の森光子に続いて、十二月十日、俳優小沢昭一が死去した。一人舞台「唐来参和」(井上ひさし作)をナマで見たことがあるが、一人語りでぐいぐい観客をイメージの世界に乗せていくのはなんとも見事であった。放浪藝を録音してレコード化したのも彼の業績で、一度そのLPを聴いたこともある。俳優の枠に収まらない多彩な方であった。 小沢さんという面白い人がいるというのは、しかし、お芝居ではなく、長寿ラジオ番組「小沢昭一的こころ」で知った。山本直純の軽快なお囃子が印象的なあの短い番組は、こちらでは夕方放送していたので、学生時代から、結構、毎日のように聞くことが出来た。一九七三年のスタートだというから、中学の終わりころから聴いていたことになるが、今調べるまで、小学校の時から聴いていたような気になっていた。 彼の話藝の素晴らしさはもちろん、放送部だった私は、スクリプトが秀逸なのに感心し、最初のライター津瀬宏の名を覚えた。津瀬の死去以降、引き継いで大半の台本を書いたのは宮腰太郎。恐妻家のサラリーマンに起こる日々の機微を、ああ毎日毎日、何十年と面白可笑しく書けるのは何とも類なき才能であった。この人も二〇〇九年に八十一歳で鬼籍に入る。宮腰は昭和三年生まれ。亡父と同い年である。小沢はその一つ下になる。 先般、追悼の傑作選も終了し、ついに番組はなくなった。「あしたのこころだ〜!!」の名調子はもう聴けない。
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