ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2009年10月30日 :: あのころを夢想する |
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「和泉式部日記」が問題集に出てきたので解かねばならぬ。主語が省略されているので少々読みにくい面もあるが、帥の宮(敦道親王)とのやりとりが事細かに、且つ情趣豊かに描かれているのが面白い。三人称で書かれている上、客観的な叙述が顔を出すので、作者は本人ではなく日記風の物語だという説が根強いのもよく判る。 すぐに吐き出さなねばならぬので、ゆっくり調べることも出来ないが、和泉式部の略歴をおさらいする。知らなかったことも多く、資料を読めば読むほど、才気煥発、男を魅了するキラキラした魅力を発散させている様子が想像できて楽しかった。その時だけは、周りの現実を忘れ、あの時代に意識が飛んでいく。 「鴻門之会」は授業で。「始皇帝死後の混乱の中、項羽と劉邦、二人の英雄が出てね……」くらいで済まして、さっさと本文に入っていたのだが、今回、秦側の李斯や趙高の動きなども枕にしようと、久しぶりに調べ直した。これも調べれば調べるほど趙高の悪役ぶりが実に痛快で、仕事場の座席に座りながら、歴史を楽しんだ。 「建礼門院右京大夫集」の予習では、恋人、平資盛を調べていて、「平家」であれだけ持ち上げられている父重盛の親バカ愚行ぶりを知り、意外に思ったりした。殿下乗合事件を丸く収めたのは「平家」では重盛になっているが、子供に恥をかかせたと重盛のほうが執拗に基房を狙ったのが真相だというのである。ホントに知らないことばかり。 何処も汲々とした職場となっている中、こうした瞬間があるだけでも、よしとせねばならないのかもしれない。
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