ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。
エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」 http://hiyorigeta.exblog.jp/
旧市街地に美味しいお店があるというので、ご一緒した。江戸時代以来変わっていない細い道が入り組んでいて、地元民の私でさえ場所が判りにくい地域。案内されたその建物は、見るからに由緒ある武家屋敷で、表札もあがっている一般のお宅。まず、門をくぐり、裏庭に続く横の木戸を開け、クネクネしたコンクリ打ちの小道を歩んで、妙にエスニックな扉を開けると、そこにようやくお店があった。知った人に案内されないとまず行き着かない。 中は、庭に面した部分を和のテイストそのままに、一部、コンクリの壁にしたりとミスマッチ感をわざと演出したかのようなインテリアで、摩訶不思議な空間。隠れ家的な雰囲気が横溢する。話によると、最初は頼めるメニューが限定され、通う毎に進級してメニューや待遇がよくなるという。基本はタイ料理。しっかり手を入れた丁寧な仕事で、癖がなく万人向けの美味しいお味。 それにしてもと、私は連れてきてもらった人に話しかけた。「このお店、ネットで話題になっていそうだね?」 その通りだという。だったら少々判りにくくてもいい。いや、それどころか、このお店の場合、わざわざ「万客招来」と逆のことをする。つまり、障壁を自ら設けて敷居を高くする。 ネットの世界は情報が一人歩きする。それで、小さな路地のお店も口コミで大繁盛することが最近では珍しくない。この店は、それを逆手にとって、わざとラビリンス風に仕立てて客の興味を喚起し、その障害自体を楽しんでもらおうという趣向。いつかは常連になって最終メニューに行き着きたいという探求心みたいなものも刺激される。 今のご時世、色々なご商売のやり方があるものである。
|
|
お願い
この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
感想をお寄せください。この「ものぐさ」のフォームは、コメントやトラックバックがあるブログ形式を採っておりません。ご面倒でも、左の運営者紹介BOXにあるアドレスを利用下さい。
(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
|