ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2011年05月10日 :: はじめて作ったきゃらぶき |
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花の季節である。歩道の植え込みの躑躅が満開を迎えている。白い花は花水木。今年、あちこちで咲いているのを確認し、金沢の街路樹に、いつの間にか、この木が多く採用されていることを知る。これは今年の発見。 教科書に、研究対象の現地民が花を詳しく説明してくれるのに、その人類学者はダリアとペチュニアとの区別すらつかないので困ったという記述があった。興味関心がないと知ることに行き着かないという話の中で出てくる。いくらなんでも、それはオーバー表現だろうが、現代日本人も似たり寄ったり。 これにひっかけて、「この前、遠足に行ったけど、ゼンマイとか山菜の見分けがつくかい? 家族と山菜採りに行ったことのある人は?」と手を挙げさせたら、一クラス数人程度であった。すぐ近くにミドリのある田舎の都市でさえこの割合。 私はといえば、子供の頃、近所の大乗寺山に家族で山菜を取りに行った。今でも鬼ゼンマイと食べられるゼンマイの区別くらいはつく。でも、もう大半は忘れてしまって、全然である。 先日、蕗(ふき)を頂いた。冷蔵庫に入れていたら萎びてきたので、今朝早起きして料理にかかった。細い茎なので調べたら、石蕗(つわぶき)という種類とのこと。「きゃらぶき(佃煮)」にするのがよかろうと、下茹でにかかったが、アクがかなり出た。レシピによると、流水で一時間つけ置けとのこと、それから煮詰はじめたから、ゆうに二時間仕事になった。黒々と醤油色になって嵩もぐっと減る。なかなか手間のかかる食材である。昔ほど食卓に上らない理由もそのためだろう。 その昔、自宅の庭にたくさんの蕗が出ていて、スジをとるのを手伝わされた。青っぽい独特の風味なので子供が好きな野菜ではない。私も、正直、嫌いだったが、味よりも、庭で時々隠れてオシッコをし、蕗の葉にもかかっていたので、それで嫌いだったような気もする。おしっこの養分を吸って成長したような気がして、子供心に気色悪かったのである。茗荷もそうだった。今から考えると、家でなる野菜はたいがい嫌いだったような……。おそらく商品として売っている野菜のほうが高級に見えたのだろう。 甘辛い手間のかかったきゃらぶきを弁当に詰めながら、ちょっと昔を思い出した。
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