ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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2011年05月16日 :: 椎名誠写真展「五つの旅の物語プラス1」を観る |
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昨年、東京品川のキャノンギャラリーで開催されたものの巡回展(らしい)。売り場に置いてあって知ったが、同名の写真集も出ている。 「砲艦リエンタール号マゼラン海峡をいく」「タクラマカン砂漠『楼蘭』探検記」「チベットの聖山カイラス巡礼記」「ロシアの極北狩猟民族イーゴリさんと犬の話」「チャーリーのイッカククジラ狩り」の辺境への五つの旅の写真と、昨年撮られた青森行きの写真からなり、それぞれに達者な短文が添えられている。彼の愛読者には周知の旅行のようで、本を先に読み、今回、実際の画像を観たという人も多いらしい。ほとんど彼の著作を読んだことのない私は、五つとも初めて見聞きする話で、新鮮に観ることができた。 描かれているのは、厳しい自然であり、そのなかで暮らす人の営み。写真は旅の時間経過順に並んでいて、その時の状況や体験を語る物語的なキャプションが実に効果的であった。観る者は一緒に旅をしている気持ちになる。作家で写真家で旅人であるという彼だからこその個性。 五つの中では、私も敦煌まで行ったので中国西域旅行が興味深かった。最終的に中国政府から写真を撮るのを拒否され途中で終わっているのだが、それは政府がこの地で核実験を行っていたからだと後で知ったというコメントがついている。また、チリ旅行では、漁夫たちがやっているのは密漁で、私たちを歓迎してくれていないというコメントもあって、大自然の中、人の都合とは一番縁遠い生活をしているような彼らの生活の背後にも、人の都合の最たるものと言える「政治」が色濃く影を落としていることに気づかされた。 愚妻は、アザラシ猟の写真を観ながら、かつてグリーンランドで現地のイヌイットから捌きたてのアザラシの生肉を振る舞われたことを懐かしく思い出していた。 最初の旅の画像はひどく荒れていたが、機材を観て納得した。ミノックスだという。他もごく普通の人が使うカメラばかりで、中に銀塩一眼レフのペンタックスMZ-3、コンパクトカメラのコンタックスT3など、我が愛機の名があってちょっとうれしくなった。
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この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
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