ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2011年05月21日 :: 食の振幅 |
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カメラ館の帰り、旧福岡町の物産館で買ってきた地元養鶏場産の赤卵、割ってみると殻が固い。フライパンに落とすと、卵臭い匂いが漂った。この匂いが嫌いで卵嫌いな人もいるかもしれないという濃い香り。味もこくがある。生産機械のように毎日産卵を繰り返すゲージの中の鶏と違って、ゆったりと育てられたのだろう。忘れていた、本当の卵はこんなのだったとちょっと感激する。 先日、地元焼肉屋チェーン店が食中毒で四名の死亡事故を起こした。情報誌などに盛んに広告を出し、安さを売りにしていた有名店で、我々夫婦も何度か使ったことがある。事故は富山・福井だが、本社や店舗のほとんどは金沢にあり、全国ニュースの嵐が終わった後でも、ローカルでは取り上げられることが多かった。ここのところ、金沢の店舗も順次立ち入り検査を受けているようだ。 おそらく韓国では、ユッケは我々のお刺身のような扱いをしているから問題が起きないのだろう。お刺身は調理当日に食べねばならないのが当たり前で、スーパーでも夕方からは赤札を貼る。日本には、生肉に関して、そうした常識もシステムも存在しない。そもそも基準に則った生食用の肉を出荷した実績が近年ないというのだから、店は各自判断で提供しているに過ぎない。うやむやにしたままの中で事故が起こると、卸は「うちでは生食用は扱っていない。」と杓子定規の返答をするのが当たり前である。最安価な肉が得意な卸と、安全意識の低い業者が手を組めば、いずれ起きる事故だったのではないかという印象である。 筍、蕨、地卵と新鮮で安全な「じわもん」(地元もの)を味わえる地方都市の環境を有り難く思う反面、出来合い食品や外食などでは氏素性の判らぬものを平気で食べているかもしれず、現代人の食環境の振幅の大きさに驚く。
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