ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2006年10月11日 :: 元NHK平野次郎氏の講演を聴く |
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元NHK解説委員で、ヨーロッパ総局長などを歴任したNHKの顔の一人、平野次郎氏の講演会が勤務校であった。 冒頭、私のことを知っている生徒さんはいないと思いますという。よくテレビに出演されていたのは十五年ほど前だそうで、確かに、ほとんどの生徒は知らないようだった。毎週のようにブラウン管でお顔を拝見したのに、月日のたつのは早いものである。 話は、先日亡くなった東京ローズの人生の概説から始まった。その上で、フォード大統領在任最終日の仕事が彼女の恩赦であったのは、訪日と天皇訪米という二回の皇室との接触によって、大統領自身、日本の印象を改めたことにその理由があるのではないかという推断を下していたが、なかなか興味深い分析だった。 世界のどこどこにいた時には、という話が多かったので、語学力を生かして世界各地に赴任した国際的視野を持っている人という点ばかりに意識が向くが、「今」を見つめ追っかける仕事の裏に、しっかり「過去」を把握する力があるのを感じ、さすが、報道の解説の仕事をされてきた人らしいと思った。過去を、資料などを読み解いて再構築していく力は、商売柄、こちらも多少持ち合わせているが、それを現在に結びつけて的確に把握し、未来を予測するという力には欠けている。 一昨日の北朝鮮核実験についても、さっと今後の展開についてコメントするところなど、私にはさっぱり見えてこない部分である。私だったら、戦時中の米国マンハッタン計画がどうの、広島・長崎の原爆がどうのということは連想するが、それどまりである。どうやら私は、過去だけを発想する人のようだ。そこが、この人との能力の大きな差であると思った。 知的でインテリといった印象を受けるのは、語学が達者だからだけではないんだよと、次の日、生徒にコメントしたが、私の言っている意味は伝わっただろうか?
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