ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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父の手術の際、インフォームド・コンセントとして医師による詳細な説明があった。その折り、貴方の歳では手術が成功しても完治するということはない。自分にとって、その回復が普段の生活にまず不自由ないものであったらそれでよしとせねばならない、という話があった。「治る」という概念が、若い頃と違って、「事実」から「心の持ちよう」のレベルに移行するのだということを、その時、理解した。 当初、回復が思うようでなく、夏にもかかわらず寒さを訴えて先行きが思いやられたが、秋頃より、少しずつ回復して歩行距離も伸びた。 秋、快気祝いをやってくれと本人から所望があり、家族六人集合して一席設けることになった。私はあの時の医師の言葉を思い出し、快気したことにしようと思った老父の心境に思いを致した。 十二月の日曜日、兼六園近くの料亭で開宴。家族だけで宴席に臨むのは二年半ぶりのことであった。手術以来はじめて酒を飲んだということで、おかわりをみんなに止められながらも、本人は上機嫌でよく喋った。 店を出て、金沢城址公園をちらりと散策した後、タクシーを掴まえた。外食しただけの些細な行事ではあったが、私は今日のことは何年先になっても覚えているだろうと思いながら車に揺られていた。
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