ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
・XP終了に伴い、この日誌の更新ができなくなりました。この日誌の部分は、別のブログに移動します。アドレスは下記です。
エキサイトブログ 「金沢日和下駄〜ものぐさ〜」 http://hiyorigeta.exblog.jp/
入院中の老父が麻酔を使う検査を受けた。昼食抜きで呼び出しを待ったが、音沙汰がなく、夕方すぎにようやく開始、病室に戻ったのは六時すぎとなった。意識が戻ってすぐに、患者はお腹が空いたと言いだした。昼抜きなので無理もない。 当初、翌朝まで絶食と言われていたので、「栄養は点滴でとれているから大丈夫。ちょっと我慢しなきゃね。」となだめにかかったら、端から見ていて可哀想なぐらいがっくりとした様子だった。 しかし、程なく、麻酔のさめ具合を見て、大丈夫なら二時間後に食事にしましょうという連絡がはいった。途端に患者は完爾と笑い、点滴していない片方の手を挙げてバンザイをし始める始末。よほど、嬉しかったらしい。 ところが、翌日になって本人に聞いてみると、昨夜のことは一切覚えていないという。どうも、意識が戻って普通通り人と応対できても、それを記憶の倉庫に入れるという脳の機能はまだ冬眠中という状態だったようだ。私も手術の際、同様の経験がある。今という瞬間瞬間に頭を動かすのと、アーカイブするという行為は、普段は一体となって行われているので意識しないが、本来は全然別々の作業のようだ。 それにしても、食事ひとつで人は現金なまでに一喜一憂する。麻酔で理性をなくしている時は、相手や世間様への配慮が抜けて、食欲という自分の「欲」だけが全面に出てしまうものなんだろうねえという結論になった。 その時の自分の言動を事細かに聞かされて、当の本人も苦笑い。ちょっと病室が和んだ。
|
|
お願い
この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
感想をお寄せください。この「ものぐさ」のフォームは、コメントやトラックバックがあるブログ形式を採っておりません。ご面倒でも、左の運営者紹介BOXにあるアドレスを利用下さい。
(マイノートパソコンと今は無き時計 2005.6 リコー キャプリオGX8)
|