ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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毎年楽しみにしている所属共済主催のOEKコンサート。今年はTV「題名のない音楽会」などでおなじみの青島広志の指揮とお話。 開演前にはパイプオルガンを披露し、休憩と終了後には、ロビーでサイン会と、闊達な指揮ぶりとともに、エネルギッシュに三時間フル活動されていたという印象。一九五五年生まれの五十六歳。意外にお若い。 全体を緩やかながら音楽史の流れに沿うように選曲し、有名どころの短い曲を次々に演奏していった。ヘンデルから始まり、古典、ロマン、後期ロマン、アンコールは戦後の曲。曲目は「フィガロ」、「女心の歌」、「ハンガリー舞曲5番6番」、荒川静香で一躍有名になった「誰も寝てはならぬ」など。 毎回入るお話は爆笑の連続で、作曲家の裏話から曲の聞き所まで、実に楽しく判りやすく解説され、大学での講義の一端を垣間見る思いがした。音楽史上のエピソードを、すっと我々観客に当てはめて、笑いをとるジョークが彼のパターン。芸大で朝のお茶係を何十年も続けているというのは、ネタかもしれないし、若い頃の体験の「針小棒大」かもしれない。でも、糖尿の先生には砂糖を入れないとか、女性の先生の飲み散らかしたカップには口紅がついているとか、妙にディティールが生々しい。 指揮は基本に忠実で、失礼ながら思いの外しっかりしている。エッジを効かすタイプで、行進曲や急速調の曲がお得意のようであった。特に後半そういう曲を並べて、聴衆の心を盛り上げていた。 こう有名曲を立て続けに生音で聴いていくと、やはり、有名になるだけに、どこかにしっかり聴かせどころを持っていると実感する。ここで聴衆はぐっとくるよなあというところがある。「威風堂々」なんて、行進曲なのに、そして耳タコで聴いているはずなのに、中間部のあの優しいメロディが出てくると、やっぱりいいなあと思う。 こんなに笑い一杯のクラシックコンサートも珍しい。けれど、欲を言えば、ちょっと青島さんはせわしすぎて落ち着きがない。もっと間を保たせて進行しても充分楽しいのに。そこがちょっと残念なのと、同道したテノールの小野勉なる方は、うまいのだが少々声量がなく、オケに声が埋没することがたびたびあったのが惜しまれる。 土曜日。午前中仕事で、午後、駆けつけた格好。湿気った暑い一日だったので、帰り、駅の中華料理店でジョッキ・ビール。 今日は、久しぶりに「生」を楽しんだ。
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