ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
内容は、文学・言葉・読書・ジャズ・金沢・教育・カメラ写真・弓道など。一週間に2回程度の更新ペースですが、休日に書いたものを日を散らしてアップしているので、オン・タイムではありません。以前の日記に行くには、左上の<前月>の文字をクリックして下さい。
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先日、高校野球の応援に行った。プロ野球ではまず高くて座れないバックネット裏席に陣取って観戦。途中畳みかける攻撃で六点差をつけたが、九回、三点差二死から一挙に大逆転されてまさかの敗戦となった。三塁手が遊撃手の前で捕ろう横動きをしてはじいたり、外野が打球を取り損なったりと、慌てて浮き足だった面が見られ、崩れていった。考えてみれば、中盤は相手のほうが浮き足立っていた訳で、野球はいつ見ても、押されはじめた時の冷静さがものを言う。 見ながら、ワールド・サッカーで優勝した「なでしこジャパン」の粘り強さの凄さを思っていた。先行されていながら追いついて逆転やPKに持ち込む。体格的な差をものともしないあの粘り強さこそスポーツで最も大切なものだ。 今の時期、生徒に勉強のことを聞くと、どうせ俺は下位で入ってきたのだからと、成績不良のいい訳をする。シャッフルされ入って、初めての成績。確かに、これまでこんな悪い順位をとったこともない生徒さん達がはじめてとる番数。 どうして下位合格だと判るのかと聞くと、情報開示で自分の点数が判るから、業者の示す「合格最低点」と照らすと自分の立ち位置が判るという。 せっかく合格したのに、それではうれしさも半減だったろう。もしかしたら、胸膨らませて入学というのは大人の幻想なのかもしれない。自分の立ち位置をまざまざと突きつけられると、やる気が削がれ、必要以上に冷淡になるか、必要以上に不安になるかである。大人は子供の夢を奪っているのではないか。知らない方が良いことも世の中には沢山ある。 勿論、問題はこれから。自分はこんな程度、この位置でいいやと本心から思っている生徒はほとんどいまい。自分を慰め納得させる理由付け、あるいは怒られる前の保身の発言であろう。内心は静かな闘志がみなぎっていると解したい。 どんなに上位で入ってきた人も地道にしなかったら成績落ちていく。逆に目立たなかった人も、粘り強くやった人はちゃんと追いつき逆転する。PKまでもつれても勝つ。あの粘り強さこそ勉強にも求められているもの。 急がなくてもいい、じっくり時間をかけて逆転させてほしい。
と、今日発行した「クラス通信」に書きました。説教臭いのはそのためです。あしからず。
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