ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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八日九日の嵐で桜は散ってしまうと思っていたら、頑張って、ほとんど花が残った。多少色は褪せたが、今年は短い年だと諦めていた分、うれしい誤算であった。 職場には「江戸彼岸八重紅桜枝垂」という珍しい桜がある。要するに彼岸桜系の桜で、花びらは八重、真っ赤に近いピンク色をしていて、枝は枝垂れているという木。これでもかと珍し路線満載で、染井吉野と比べると別の花のように見える。派手で美しく、なんだか中国系美人の印象の花だが、植えられているのは少し奥まった場所で、衆人目をひくというところではないのが、いじらしくもある。主役をはれる女優が脇に甘んじている、そんな感じである。 木蓮も見頃。枯れ木のように見える寒々とした枝から、大ぶりの白い花が枝に止まっているかのようにぽっこりと咲く。葉の芽は後で。考えてみれば桜もこの順番だが、葉がないところにまず花が咲くのは、植物として珍しい部類なのではなかろうかと、今更ながら気づく。 サイデンステッカーは晩年のエッセイの中で、定年後、日本の下町に移り住んだのは、次々と咲く春の花を愛でたいからだと書いているが、なんだかわかるような気がする。雪国人も春を実感するのはそうした開花の連鎖からだから。 歳をとると、あと何回桜見物ができるかなという思いが脳裏をよぎるようになるが、桜だけでなく、私の場合、ハナミズキあたりまでの花の流れ全体が愛おしい。
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