ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2011年07月25日 :: ラジオのテレビ音声終了 |
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昨日正午、デジタル放送移行に伴い、地上波アナログ放送が終了した。我が家は、食卓に卓上ラジオが置いてあり、テレビ放送をラジオで聞くことが多かった。耳だけラジオ音声で、身体は雑用をこなしていて、これは映像で見たいと思った時だけテレビをつけていた。デジタル・テレビとアナログ・ラジオとでは音声が二秒ほどずれていて、ラジオ音声のほうが早い。だから、テレビをつけると、ラジオの音はいちいち絞らねばならなかった。 以後、テレビはテレビ、ラジオはラジオとなる。音だけでいいのに画面がついていて、その画面は誰も見ていないという状態になることも多くなるかもしれない。全然、エコでない。 我が家はその程度だから不便とも言えないくらいだが、視覚障害者は大変ではないかと思う。彼らはラジオが生命線。亡父も肌身離さずラジオを携帯していて、時に服に安全ピンでくくりつけていた。多くの視覚障害者は情報源が減って困るだろうと思っていたら、案の定、最近、そのことを指摘する新聞記事を時々見かけるようになった。中にはしかたなくラジオにデジタルチューナーをつけた方もおられたそうだ。聞くからに大仰しい。 記事によると、この問題の質問に答えた某大臣が、デジタルを受信できるラジオの開発をメーカーに促していきたいと答弁したようだが、確か、ポケットに入る薄型で、AM放送とデジタルFMとが相互干渉せずに小さな箱に入れるのはなかなか技術的コスト的に困難を伴うという話を聴いたことがある。 ネット・ダウンロードで済ます時代。先日、ソニーがMDウオークマン生産終了のアナウンスをした。二十年前、若者はバックに大抵あの四角いシガレットケースのような箱を持ち歩いていたものだ。音楽録音も、今やテープやCDなどの「モノ」におとすのではなく、デジタル・ファイル保存に移行しつつある。その反面、最新デジタル機器に不案内なお年寄りは、録音しようと思ってもどう保存すればいいか判らず、未だにラジカセでやっているはずである。 今回のデジタル移行、テレビの画面が綺麗になったというメリットはあるものの、逆に不便になった人も多い。新幹線と引き替えに在来線が大幅縮小となり、お近くに行くのに不便になったのとよく似ている。 視覚障害者にとっては、カーソル操作からウインドウズのマウス操作になってコンピューターの敷居がぐっと高くなったのに続く大きな受難。進歩は弱者切り捨てを是とするものであってはならない。それは誰も理屈では判っているはずなのだが……。 今朝、ラジオのNHK総合に合わせてあったボタンを押し、ザーという砂嵐音しか聞こえなくっているのを確認してから、他のAM放送にプリセットしなおした。実はマンションは電磁波があちこちで発生しているらしく、AMはブーンという雑音が入って聞きづらいのだが仕方がない。最近、自分がもう世の中では古い人間の部類に入りつつあることをよく感ずるようになってきたが、これもその一つ。
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この日記には教育についてのコメントが出てきます。時に辛口のことも多いのですが、これは、あくまでも個人的な感想であり、よりよい教育への提言でもあります。守秘義務や中傷にならないよう配慮しているつもりです。 もし、問題になりそうな部分がありましたら、メールにてお知らせください。
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