ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2011年07月30日 :: 宮本三郎美術館見学 |
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六月、NHK「日曜美術館」で宮本三郎の特集をやっていたが、一部しか見られなかったので、七月の休日、まだ行ったことのない小松の「宮本三郎美術館」を目指して夫婦でプチ・ドライブ。小松市に職場がある愚妻は、今一歩気乗り薄のご様子。ご尤も。 館は倉を改造した上に近代的な建築をドッキングさせたかのようなコの字型の外観。湯涌温泉白雲楼に掲げられていた終戦直後の復帰の大作がメイン作品。日本の四季をテーマにした淡い色調で、描き方は判りやすいリアリズム。戦争画時代の続きの平和題材版といった趣きであった。作風を色々変えた画家で、昔はちょっと迷いのある画家というイメージだったが、戦後の抽象画全盛時代に、抽象画を消化しつつ具象画を守る決意をしていく過程などを見るにつけ、天才的なデッサン力を持つ画家が、何でもどのようにも描ける天賦の才をどのように発揮するか、その時代時代で悩んだ結果だと思うと納得できるように思った。この理解が今回の収穫。もうひとつの小松空港近く「宮本三郎ふるさと館」には二十年近く前行ったことがあるが今回はパス。 近くの本陣美術館も見学。若尾文子の旦那の設計で、ユニークな円形の建物だが、内部は少々黴くさく、展示物も地元の資産家の焼き物コレクションと地味で、興味の湧くものではなかった。両館とも、見学中、見学者は我々のみ。館前の芦城公園もひさびさに散策。市役所前のこの周辺は景観保存地区のような雰囲気になっていた。 それにしても、暑い日中ということがあったからかもしれないが、旧市街は人っ子一人いないと形容したいくらいに人影がなく、淋しいものであった。郊外の旧国道八号線周辺は車が行き交い賑やかだったので、聞いてはいたが、小松は中心部の地盤沈下がはっきり目立っている町であることを再認識した。 帰りに寄った寺井の九谷陶芸村も、休日にもかかわらず、昔の賑わいなく、客は我々以外あと一組という淋しさ。何年かに一度訪れるペースのところに出かけたので、以前との差に、尚更、活気を無くした日本を実感することとなった。
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