ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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2007年12月02日 :: 福井県立恐竜博物館見学 |
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立派な施設だという話は前々から聞いていた。理系の愚妻の希望で、11月の休日、秋の行楽として出かけた。行きは北陸高速道上り線経由で。こちら方面を走るのは何年かぶり。 勝山市に入ると、緑の麓にジュラルミンの巨大タマゴ状の建物が見えてきて、すぐそれと判る。内部も球形をデザインした構造で、エントランスから真っ直ぐ地下に降りる長尺のエレベーターが印象的な造りの建物であった。 展示は、多くの標本やレプリカが並び迫力がある。対面式巨大スクリーンで、自分がその場にいるかのような臨場感が味わえるプロジェクターも素晴らしい。 恐竜だけでなく、地質や地殻の展示、鉱石のコーナーも充実していて、つまりは「地学」全体の総合勉強場所という趣きがあった。そこも、この施設の大事な目的なのだろう。 あまり人気のあるコーナーではないが、その中の一つ「誕生石」のディスプレーだけは、ひっきりなしに女性客が時間をかけて見入っていた。これも鉱石の勉強に違いない。教育的な意図とは微妙にずれているようにも思えるが、世の中の大人の興味関心はそんなものである。 ゆっくりと恐竜の間を巡っていると、幼子を抱えたお若いご夫婦がぶつぶつ言っているのが聞こえてきた。 「ちょっと子供には早かったかな。こんなに怖がるとは思わなかった。」 小さなボクは、あちこち恐竜だらけで恐くてしかたなかったのだろう。もし私がこの頃の年齢で、自分の希望でもなんでもなく、ここに連れてこられたとしたなら、確かに怖がったかもしれないと思った。あの頃、大きいもの、自分が知らないものは、なんでもものすごく怖く思ったものだ。なんだか急にそんな自分の子供の頃の感覚を思い出して、懐かしい気分に襲われた。 愚妻は、骨格標本ばかりなので、子供は、こんな骨がのっしのっしと歩いていたのだと勘違いするのではないかと心配していた。子供の想像というのは、大人の通念とは無関係に突拍子のない広がりをみせるもの。そんな子供も確かにいそうである。 今までも展示はゆっくり観る人であった。それが、腰痛で一休み一休みしながらになった。だから、この館見学だけで一日が終ってしまった。 帰りは白峰谷峠越えのルートを通ったが、今から思うと、それが今年唯一の紅葉見物となった。
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