ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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病院言葉で一つ驚いたのは「師長」という職があること。最初は何のことか判らなくて訝ったが、看護婦が看護師になったことに伴う名称の変更だと気がついた。つまり、昔の「婦長」さんのことである。 確か、一時期、「看護士」という言葉もあったはずで、男女平等の世の中、性別で分ける意味がないという考えから「師」に統一されたのだろう。 ただ、病院には色々な「シ」がいる。それこそ医師・看護師をはじめ、薬剤師、理学療法士・作業療法士(こっちは「士」と書くようだ)など。 「師長」では、医師のトップやもしれず、それぞれの職種の「シ」ごとに「長」がいてもおかしくない。理屈上、「士長」も考えられる。どうも領域が不分明で、未成熟な言葉のように感じた。 戦後、差別のニュアンスがあるからなどとして、漢字を色々制限してきた。掃除する人というイメージのある「婦」は、公的には敬遠されたが、一般的には「主婦」「ご婦人」などという言葉で通用しており、統一がとれている訳でもない。 老父のベッドサイドでいつも書いていた連絡帳には、最初、「看護師さん」と書いていたが、「ナースさん」と書く方が楽チンであることに気がついて、途中から片仮名書きになった。現場でも結構主力の言い方のようだ。こっちなら「師」か「士」かなどと悩まなくてすむ。 自分がそうしておいて、愚痴るのも変だが、世の中、なんだかんだと漢字を弄くっている間に、「英語のほうが楽でいい」となって、片仮名に取って代わられた言葉が、まだまだあるような気がする。 ただでさえ面倒な漢字、どんどん普段の生活から離れて、テレビのクイズの世界のものになっていく。これ、おそらく、今の時代の人が後世に残した大失敗である。
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