ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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先日、社会の先生が、「伊勢屋稲荷に犬の糞」の伊勢屋は、そもそも何屋さんかと国語科教員二人いるこの小部屋に聞きにきた。でも、その言葉自体知らない。彼の話によると、江戸によく見かけるものを羅列してあるということで、「火事、喧嘩、伊勢屋稲荷に犬の糞」ともいうらしい。 大抵、地名が入っているのは、創業者がそこの出身ということだろうから、江戸で商売している人に伊勢の国の人が多かったということだろうねえと、常識的な答えをしておいて、ちょっと調べた。図書室住まいはそんな時、何かと便利である。小学館の大部な「日本国語大辞典」他で、あっさり判明。 江戸の町に、伊勢屋という大チェーン店があったわけではなく、あちこちに伊勢屋を名乗る、いろいろな業種のお店が多かったということらしい。 もともと、伊勢商人というのは、蒲生氏郷が松坂の町をひらいた際、近江から商人を連れてきたのがはじまりで、そこで成功した者が江戸に出て、そこでも持ち前の倹約ぶりを発揮し、多くの者が成功して、江戸の伊勢屋乱立に至った。「宵越しの銭はもたねえ」気質の中で、その堅実な商売ぶりが評価を得、「伊勢屋」という看板自体に、そうした、堅くて「信用のできる」というイメージがついた。でも、それで、ちょっと、やっかみ半分に「犬の糞」と並列されることになったようだ。 そこまで有名になると、暖簾分けで店を出した人、信用を得たいために、伊勢と何の関係もない人も、この名で看板を出すので、現在まで続く全国数多ある伊勢屋さんが、必ずしも松坂商人由来というわけではないということなのだそうだ。 私の記憶にあるのは、昔、愚妻と木曽路を旅した時、奈良井の宿で、昔ながらの旅籠に逗留した、そこが伊勢屋さんだった。江戸とは、ほど遠いところにあるけれど、由来はどうなのだろう? 国名に「屋」といえば、能登の和倉温泉に全国的に有名な巨大旅館「加賀屋」というのがある。順当に考えると、創業者が加賀の人だったのだろうが、同じ前田様の藩内、わざわざ名乗るには、ちょっと近すぎるような気もする。これも、どうなのだろう?
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