ものぐさ 徒然なるままに日々の断想を綴る『徒然草』ならぬ「ものぐさ」です。
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新装なった県立美術館に法隆寺展を観に行く。 館内は、白系の配色が増え、窓も全面ガラスを採用するなど、以前の重厚な雰囲気から明るい雰囲気へと衣替えした。また、ロビーに大きく出っ張る形で人気菓子職人の店がオープンして大繁盛していた。そちらでも集客を狙う上手いアイディアである。誰の発案だろう。 ただ、美術館の顔というべきロビーに、ケーキを作っている舞台裏をガラス越しに見せて、中の乱雑な様子が丸見えなのには、ちょっと違和感が残った。同様に、展示室近くにスケルトンのエレベーターも設置されたが、これも、なぜ透明なのか。とってつけた感じで館の雰囲気とマッチしていないと感じた。戸外も整備し、回廊性を持たせたのも今回の手直し。 展示は「玉虫厨子」がメイン。その昔、現地を訪れた時、薄暗い宝物展示室で、古いケースに入れられ、思いの外、素っ気なく公開されているのを観た覚えがある。大きなものだというのが当時の第一印象。後で同僚に聞くと、今はもっと整備されたところに安置されているという。 以前、県立美術館で、「国宝 百済観音」を展示したことで、法隆寺との縁が出来、今回の展覧会につながったと島崎館長がテレビで語っていたが、もう、それが十年前のことと知って、歳月の早さに驚いた。では、私が初めて法隆寺に行ったのは何十年前のことなのだろう。
仏教美術も、鎌倉時代以降のものは、県内でも数多いが、さすが日本の歴史に重要な位置を占める法隆寺、飛鳥時代をはじめとして、本当に古い時代のものが並ぶ。国宝、重文ばかり。ペルシャ風の水差しなど、東西往来の産物、「正倉院御物」と酷似している。 後半、柄香炉を捧げ持つ「太子孝養像」など、聖徳太子に焦点をあてた展示が続く。ここ石川は、親鸞信仰から遡り、太子信仰も盛んなところだそうだ。また、太子が弘法大師に転生したという俗説も、強引な法統護持の発想として、当時の信仰の考え方がよく出ていて興味深かった。 その後、二階に上がり、育徳会展示室にて前田家蔵「国宝 土佐日記」を観る。
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